体内の冷えがアトピーを悪化させる:お腹の温めが改善に有効

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夏場になると、氷を入れた麦茶などの冷えた飲み物を飲む人は多いです。氷を入れて冷たくした飲み物を飲んだ場合、爽快感が感じられるものの、体が内側から冷やされてしまいます。

そして、体の内部の冷えは、アトピーを悪化させてしまいます。それには、体内の冷えがもたらす悪影響が関係しています。

体内を冷やす要因

体内を冷やしてしまう要因には、以下のようなものが考えられます。

・温かいものを食べる機会が少ない
・冷蔵庫から取り出したばかりの食べ物を、そのまま食べる
・冷蔵庫で冷やした飲み物など、冷えた飲み物を摂る機会が多い
・夏に収穫される果物を、食べることが多い
・南国で採れる果物を食べることが多い
・エアコンを使用して、1年中涼しい環境で生活している
・1年を通して、薄着で生活することが多い

以上のことに多く当てはまっている場合には、体内が冷えすぎてしまっている可能性があります。

体内の温度が低下するメカニズム

私たちの体にある血管のうち、心臓から出ていく血液が通る血管を「動脈」といいます。その反対に、心臓に帰っていく血液を通す血管を「静脈」といいます。

そして、動脈と静脈との間をつなぐ血管として、「毛細血管」という血管があります。手にある毛細血管を通る血液のうち、手の皮膚の表面を通るものは、全体の約20%になっています。

一方、残りの約80%は皮膚よりも奥の部分にある毛細血管を通っています。

体のまわりの気温が低下し、それによって寒さが感じられた場合、手の皮の表面に近い位置にある毛細血管では、一時的に血液の受け渡しが行われなくなります。これは、寒さによって体が危険を感じ、手の皮膚の表面に近い毛細血管を流れる20%の血液を、内臓の保護にまわそうとして起こる現象です。

つまり、体が冷えてしまうと、皮膚の表面付近のように、生命の維持に重要ではない場所を通る血液が止められます。その分、命に大きく関係する脳や心臓などの臓器に、血液が送り込まれるわけです。

そのため、手の皮膚の表面側に位置する毛細血管では、栄養・酸素・免疫細胞が到達しなくなります。それにより、手の皮膚表面に存在する細菌の活動が活発になります。その結果、アトピーの症状が悪化し、かゆみが起こってしまいます。

手足の場合、冷えた状態から温まっている状態にするまでには、長い時間がかかります。これは、体が寒さを感じたときに、「皮膚の表面の毛細血管を通さずに、血液が流れるようになる」からです。

皮膚表面の毛細血管を経由せずに血液が移動するようになると、そこから約10~40分間は毛細血管に血液が通らなくなります。そのため、1度冷えてしまった手足は、なかなか温まりません。

このとき、お腹を暖房などで温めた場合、皮膚にも血液が通い始めるようになります。これは、お腹が温められたことで、体が危険を感じなくなったために起こります。

皮膚に血液が送られるようになることで、皮膚の表面に再び、栄養・酸素・免疫細胞が到達できるようになります。このようになると、かゆみを起こしていた細菌が免疫細胞に攻撃され、その細菌の活動が抑えられます。

その結果、アトピーのかゆみが治まっていきます。

体内を冷やす飲み物とは

飲み物のなかには、どれだけ加熱したとしても、飲んだときに体の中を冷やす作用をもつものがあります。

そのような飲み物として、緑茶・紅茶・ウーロン茶・コーヒーなどがあげられます。また、飲み物以外では、スイカ・お酢・砂糖も、摂ることで体の内部を冷やすとされています。

これらの飲み物や食品を摂ることで、体内は冷える方向に向かって行ってしまいます。体の中を冷やさないためには、これらをなるべく避けるべきです。

もし、体の内側を冷やしたくない場合に水分補給するのであれば、お茶やコーヒーではなく、白湯を飲むようにしてみてください。白湯であれば、飲んでも体内を冷やすことはありません。むしろ、白湯を飲むことで、体の中を温めることができます。

結論として、体内の冷えを抑え、アトピーの悪化を防ぐためには、お腹を温め、白湯を飲むことが有効です。これによって、アトピーは改善に向かい、かゆみも以前に比べて感じないようになっていきます。