玄米の食べ方によって、アトピー症状が悪化する

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一般的には、玄米は体に良いというイメージがあります。そのため、健康を考えて玄米を積極的に食べる人もいます。ところが、玄米を食べ過ぎてしまうと、アトピーを悪化させる恐れがあります。

なぜ、玄米がアトピー症状の増悪につながるのでしょうか。これは、玄米に含まれる栄養素が大きく関係しています。

玄米によってアトピーが悪化する理由

玄米には、フィチン酸という天然成分が含まれています。フィチン酸には、亜鉛と結合して腸から吸収されないようにする働きがあります。つまり、便と一緒に亜鉛を排出させます。そのため、フィチン酸を含む玄米をたくさん食べてしまうと、亜鉛不足を起こしてしまいます。

亜鉛は、体内で古くなった細胞を新しい細胞につくり変えるときに必要なミネラルです。そのため、亜鉛が足りなくなると、徐々に皮膚が老化していきます。アトピーでは皮膚がボロボロになることから推測できる通り、亜鉛不足はアトピーの症状の悪化につながり、かゆみが発生してしまうのです。

このことから、亜鉛が足りなくなる状態は、回避しなければなりません。そして、亜鉛を排出させるフィチン酸を含む玄米は、アトピー患者にとって積極的に食べるべき食材とはいえません。

玄米の栄養は洗米や炊飯によって激減する

また、玄米に豊富に含まれる栄養素として、ビタミンB1(チアミン)があります。ビタミンB1は、体内で行われる代謝に関係する、重要な栄養素です。ところが、ビタミンB1は水に溶け出す性質があります。そのため、玄米を保管している容器内の湿度が高い場合、玄米のビタミンB1が失われてしまいます。

それに加えて、玄米を洗うときと炊くときにも、それぞれ玄米に含まれるビタミンB1が消失します。そのため、実際に玄米を食べられる状態にしたとき、その玄米にはほとんどビタミンB1が残っていないのです。

この事実を知らずに、玄米でビタミンB1を十分に摂取したと勘違いして、ビタミンB1(チアミン)を含む食材をしっかりと摂らないのは危険です。ビタミンB1が不足することで、体にとって異常が引き起こされるからです。

体内のビタミンB1が足りなくなった場合、体内の代謝が止まってしまいます。さらに、食欲がなくなったり、疲れを感じたりするようになってしまいます。

以上のように、玄米に含まれるビタミンB1の量を過信し、他の食材でビタミンB1を十分に補わなかった場合、ビタミンB1不足による体調不良を起こす恐れがあります。そのため、ビタミンB1を補給する目的で玄米を食べるのは避けた方が良いです。

玄米を食べる場合の注意点

前述の通り玄米には、アトピー患者にとって重要な亜鉛を排出させるフィチン酸が含まれています。そのため、アトピー患者の場合、玄米を食べないようにするのが賢明です。

もし、どうしても玄米を食べたい場合には、口の中で玄米をたくさん噛むようにしてください。玄米を十分に噛むことにより、小腸で分泌されるフィターゼという酵素の働きが活性化します。

フィターゼには、フィチン酸を分解する働きがあります。つまり、フィターゼの作用が高まっていれば、フィチン酸の分解が進みます。それにより、フィチン酸による亜鉛の排出を抑えることができ、フィチン酸によるアトピーの悪化を防げます。

もし、あまり噛まずに玄米を飲み込んでしまった場合、玄米に含まれるフィチン酸によって、体内の亜鉛が少なくなります。それにより、アトピーの状態が悪くなってしまいます。アトピーの方が玄米を食べる場合には、かならず十分に噛むようにしてください。

さらに、玄米を洗って炊いたときには、ビタミンB1のほとんどが消失することも述べました。ビタミンB1を補う場合には、他の食材を追加する必要があります。

ビタミンB1を含む食材のうち、特におすすめできる食材としてゴマがあります。ゴマは調理の手間がかからず、そのまま食べることも可能な食材です。そのため、炊いた玄米にゴマをかけて食べることもできます。これにより、玄米の洗米や炊飯で失われたビタミンB1を、ゴマで補給することが可能です。