アトピー患者は植物性油に含まれるリノール酸で症状が悪化する

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一般的には、肉や魚などの動物性食品よりも、野菜や果物などの植物性食品の方が体に良いと考える人が多いです。そのため、油についても動物性のものより植物性のものの方が健康的だと思ってしまいがちです。

つまり、動物性油であるバターよりも、植物性油であるマーガリンの方が健康的だと考えてしまいます。しかし実際には、バターよりもマーガリンの方が体に悪く、アトピーの悪化につながります。これには、油の成分の違いが関係しています。

油のどの成分が体に悪影響を与えるのかを知るには、動物性油と植物性油の成分についての知識をもつ必要があります。

油の成分のうち、体に悪いものとは

動物性油と植物性油には、それぞれリノール酸・オレイン酸・α-リノレン酸・パルミチン酸などの成分が含まれています。そして、これらの成分のなかで体に悪影響を与える原因となるものはリノール酸です。

体内に送られたリノール酸は、さまざまな物質に変化して、「プロスタグランジンE2」という物質になります。

プロスタグランジンE2は、アトピーでの「かゆみ」、花粉症での「せき」などを引き起こす炎症物質です。つまりプロスタグランジンE2は、細胞に炎症を発生させます。それだけではありません。プロスタグランジンE2による炎症が原因で、がんを引き起こすこともあるのです。

このように、リノール酸は体内で炎症を引き起こす物質に変わり、体に悪影響を与えてしまいます。そして、動物性油に比べて植物性油の方が、リノール酸を大量に含んでいる傾向にあります。

動物性油の場合、含まれているリノール酸の割合は、全体の約2~10%です。一方、ほとんどの植物性油では、含まれているリノール酸の割合が全体の約40~80%となっています。このことから、動物性油の方が植物性油よりも、アトピーや体に与える悪影響は少ないといえます。

なお、植物性油のうち、リノール酸が比較的少ないものとしてオリーブオイルがあげられます。オリーブオイルの成分のうち、リノール酸が占める割合は全体の約8~12%です。また、オリーブオイルには抗酸化物質が含まれています。これらのことから、植物性油を使う場合でも、オリーブオイルであれば特に悪影響の問題はないといえます。

以上のように、植物性油のほとんどは、リノール酸の関係で動物性油に比べて体に及ぶ悪影響が大きく、アトピーにも悪いといえます。それでは、具体的にどのようなことに気を付ければいいのでしょうか。

「植物性油のほとんどは体に悪い」と認識する

まずは、炒め物や揚げ物などの料理をするときには、サラダ油や紅花油などの植物油を使わないことが大切です。そして、炒め物や揚げ物を作る際には、オリーブオイルを使うようにしましょう。これによって、体の中に取り込まれるリノール酸の量を少なくすることができます。

また、炒め物をつくる場合には、スーパーで生肉を買ったときなどにもらえる牛脂を使うのもいいです。この場合にも、リノール酸の摂取を抑えることが可能です。

スーパーやコンビニでは、炒め物や揚げ物の惣菜が売られています。これらの食品は、サラダ油などの植物性油が使われていることが多いです。そのため、スーパーやコンビニで売られている炒め物や揚げ物の惣菜は、なるべく食べない方が良いです。

また、調味料にも気を付ける必要があります。ドレッシングやマヨネーズなどの調味料には、リノール酸を多く含むサラダ油が使われている場合が多いです。そのため、これらの調味料はなるべく使わない方が望ましいです。

以上のように、リノール酸を多く含む植物性油を徹底して避けることで、リノール酸による体への悪影響を少なくすることができます。これが結果として、アトピー症状の改善につながります。