高タンパク質の食事はアトピーを悪化させる:食事改善の重要性

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アメリカの大学に在籍する博士によって、動物が食べたエサと動物の死亡率との関係について、研究が行われました。この研究によって、「動物が食べていたエサの種類によって、動物の死亡率が異なる」ことが確認されました。

タンパク質の割合が高いエサを食べていた動物の死亡率は、96%にも達していました。そこで今度は、動物のエサを炭水化物の割合が高いバナナの粉末に変更しました。すると、エサを変更した1か月後には、動物の死亡率が96%から6%に激減したのです。

特にアトピー患者では、多すぎるタンパク質は問題になりやすいです。これには、悪玉菌による毒素が関係しています。

摂り過ぎたタンパク質は、体調を悪化させる

腸内には、体にとって悪い働きをする菌である悪玉菌が存在します。悪玉菌は、糖質などの他にタンパク質をエサとしています。

さらに、タンパク質の割合が高い食生活を送っていると、悪玉菌は毒であるエンドトキシンを放出します。エンドトキシンが送られた場所によって、何らかの異常が体に表れます。たとえば、脳にエンドトキシンが送られた場合、うつ病が引き起こされます。一方、皮膚にエンドトキシンが送られた場合、アトピーによるかゆみの症状が悪化します。

以上のことから、タンパク質に偏った食生活を送ることは、体にとって非常に危険であるといえます。ただ、タンパク質そのものは、生きていくうえで欠かせない栄養素の1つです。それでは一体、どのような食生活を送ればいいのでしょうか。

タンパク質だけでなく、食物繊維を摂る

食事を摂る場合、肉や魚のようにタンパク質を多く含む食品を控えめにしましょう。その分、野菜や海藻などの植物性食品を十分に食べるようにしてください。

これらの植物性食品には、食物繊維が多く含まれています。食物繊維は、腸内に存在する大腸菌によって分解されます。食物繊維が分解されることで、酢酸や酪酸などの酸が発生します。これらの酸をエネルギーとして、腸が蠕動(ぜんどう)運動を起こします。その結果、大腸内にとどまっていた不十分な消化物や老廃物が排泄されます。この作用は、便秘解消に大いに役立ちます。

また、食物繊維が分解されたことで生じる酢酸などの酸によって、善玉菌(体にとっていい働きをする菌)が増えやすくなります。善玉菌が増加することで、悪玉菌の数がどんどん減っていきます。

悪玉菌が減少すれば、その分、悪玉菌からのエンドトキシンが分泌されにくくなります。その結果、エンドトキシンが脳に入ってうつ病を起こす可能性が減ります。また、エンドトキシンが皮膚に移動してアトピーを悪化させる危険性も低くなります。

タンパク質を多く含む食材に偏るのではなく、野菜や海藻などの食物繊維を多く含む食品をしっかりと摂ることで、腸内環境を整えることができます。さらに、毒であるエンドトキシンの放出が抑えられ、アトピーの治療に大いに役立ちます。

野菜、海藻の食事の注意点

ただし、野菜や海藻などの食物繊維を多く含む食材を摂る場合にも、注意点があります。食物繊維をたくさん摂り過ぎてしまうと、下痢を起こしてしまうことがあります。そのため、野菜や海藻のように健康的なイメージがある食材であっても、摂り過ぎは禁物です。

アトピー患者の皮膚は、異常が起こりやすくなっています。そのため、アトピー患者が肉や魚などを食べた場合、それらに含まれるタンパク質によって、何らかの悪影響を受けることが多いです。

アトピーを治療したい場合には、普段の食生活が本当に正しいものなのかをしっかりと確認する必要があります。そして、間違った食生活を送っていた場合、それを何としてでも正しくすることが大切です。食生活を徹底的に改めていくことで、以前よりもアトピーを改善させることができます。