アトピーではビオチン(ビタミンB7)が重要:腸内細菌の善玉菌

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体に重要な物質として、ビタミンがあります。ビタミンの種類としては、ビタミンA・ビタミンB群・ビタミンC・ビタミンDなど、さまざまなものがあげられます。

また、ビタミンのうちのビタミンB群には、ビタミンB1・B2・B6・B12、パントテン酸(ビタミンB5)、ビオチン(ビタミンB7)、葉酸などが属しています。そして、ビタミンB群に属するビオチンは、皮膚の健康状態に大きく関わっているとされています。

ビオチンが体内で十分に作られず、必要な分が足りていないと、皮膚がボロボロの状態になったり、皮膚にカビが発生したりするといわれています。

このため、皮膚を健康な状態に保つためには、ビオチンが不足する状況を避けた方が良いです。それでは、体内にビオチンを補うには、どのようにすればいいのでしょうか。

ビオチン(ビタミンB7)を補う方法

ビオチンを補う方法としては、「① ビオチンを含む食材を摂ってビオチンを補う方法」と「② 体内の善玉菌からビオチンを補う方法」があげられます。

まず、「①ビオチンを含む食材を摂ることでビオチンを補う方法」について述べていきます。ビオチンを含む食材としては、卵、ピーナッツ・カシューナッツなどのナッツ類、牛や豚のレバー(肝臓)、大豆、イワシやアンコウなどの魚類などがあげられます。

これらの食材の多くは、食事で大量に摂る機会が少ないです。

また、卵やピーナッツなどアレルギーの原因になる恐れのある食材もあるので、アレルギー体質の方にはビオチンを補給しづらいです。

このようなことから、ビオチンを含む食材を摂ることのみで、ビオチンを必要な量まで補うのはかなり大変です。

では次に、「② 体内の善玉菌からビオチンを補う方法」について述べていきます。まず善玉菌についてですが、私たちの体の中に存在する菌のうち、体に有益な働きをするものを善玉菌と呼びます。

善玉菌は、私たちの体に必要なビタミンB群や乳酸をつくったり、その善玉菌自らがタンパク質として提供されたりします。善玉菌にあてはまる菌には、アシドフィルス菌、ラクティス菌、カゼイ菌などが存在します。

これらの善玉菌のうち、アシドフィルス菌は、ビオチンを作る働きをもっています。そのため、体内にアシドフィルス菌が十分に存在し、なおかつ活動していれば、アシドフィルス菌からビオチンを補うことができます。

実際に私たち人間が補給するビオチンのうち、約30~40%はアシドフィルス菌などの善玉菌から補っているとされています(残りの約60~70%は、食事で補っています)。

それでは逆に、体内の善玉菌が減少することで、アシドフィルス菌などの善玉菌からほとんどビオチンを得られなくなった場合、どのようなことが起こるのでしょうか。

善玉菌からビオチンが得られないことによる異常

善玉菌は、私たちの体に必要な乳酸のほか、ビオチンなどのビタミンを私たちに提供してくれます。もし、アシドフィルス菌などの善玉菌からビオチンを得られない場合、足にカビが発生してしまいます。

これは研究で明らかになっており、腸に存在するアシドフィルス菌を大幅に減少させた状態のとき、黒カビが足の皮膚のいたるところで見られたと報告されています。このことから、体内に存在するアシドフィルス菌などの善玉菌の数は、できるだけ減らさないようにする必要があります。

善玉菌が減らないようにするためには、酢酸や乳酸などを補い、腸を弱酸性に保つことが重要です。こうすることで、私たちの体に悪い働きをする悪玉菌を減らし、善玉菌を増やすことができるのです。