夜更かし(遅い就寝時間)は低体温を招き、アトピーが悪化する

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仕事の都合や趣味への没頭などによって、「夜更かし」をしてしまう人は多いです。

実は、夜更かしは「低体温(平熱が36℃未満の状態)」を起こす原因となっています。さらに、就寝時間が遅いことでアトピー症状を悪化させます。

人間の体温はどのように変動するのか

それではまず、私たちの体温がどのように変動するのかについて述べていきます。人間の体温の変動は、睡眠を中心として起こります。そして、体温の変動経過は、波のような形を示します。

正しい睡眠をとる人の場合、朝起きたときに体温が最も低くなっています。そして、昼過ぎあたりで体温が最も高くなります。その一方で、夜中の12時を過ぎてから眠るなどの夜更かしをする人では、正常な睡眠でみられるような体温の変動が起こりません。

夜遅くになって眠る人の場合、朝起きた際の最低体温がかなり低い値になりやすいです。それに加えて、体温の変動がごくわずかになります。

夜更かしを続けると、睡眠そのものが狂わされていく

夜更かしは、低体温だけでなく、睡眠そのものにも悪影響を与えます。眠るのが遅くなることによる睡眠不足は、体にとって大きな負担となるのです。私たち人間の脳の内部には、「松果体(しょうかたい)」という場所があります。正常な人の場合、起床して約14時間後には、松果体から「メラトニン」という物質が放出されます。メラトニンが分泌されることで、人は眠気を感じます。

メラトニンが放出された場合、手足にある動脈のうち、最も端に位置する部分が拡張します。これにより、手足に血液が多く送り込まれます。その結果、手足が温まっていきます。

また、体の中心部分では、送られる血液の量が少なめになります。これにより、脇の下で測定する体温は、徐々に下がっていきます。そして、体中の緊張が解け、眠気を感じるようになります。

一方、夜更かしする人の場合、本来、人が眠気を感じる時間であっても眠気を無視しています。夜中に起きていることを何度もくり返していくことで、メラトニンの分泌が正常に行われなくなるのです。具体的には、メラトニンが、1日中少量ずつ放出されるようになってしまいます。

これにより、眠るべき時間になっても、十分な眠気が起こらなくなります。その結果、正しい睡眠をとることがますます困難になっていき、夜更かしをくり返すようになってしまいます。

夜更かしすることで、アトピーでのかゆみが増悪する

皮膚の修復に重要なものとして、成長ホルモンがあげられます。成長ホルモンが放出されている間、皮膚の修理と生成が行われます。そして、成長ホルモンが分泌され始めるのは、夜10時あたりからです。

もし、夜10時を過ぎても、眠らずに夜更かしをしている場合、成長ホルモンの分泌量が少なくなってしまいます。すると、皮膚の修繕がしっかりと行われなくなります。その結果、皮膚がボロボロになり、アトピーが悪化してしまうのです。

つまり、どれだけ長い時間寝たとしても、夜10時を大きく過ぎてから眠ったのであれば、その分だけ成長ホルモンの分泌が抑えられてしまいます。そのため、アトピー患者であれば睡眠時間よりも、就寝時間に気を付ける必要があります。

夜更かしによるアトピーの悪化を防ぐためには、就寝時間を早める必要があります。具体的にいうと、成長ホルモンの分泌を妨げないため、夜10時には眠るようにしましょう。

夜更かしをやめ、正しい睡眠を心がけていけば、低体温とアトピーの両方が改善されます。そのため、低体温やアトピーを改善させたいのであれば、夜10時前に寝る習慣をするようにしましょう。