自律神経系の乱れは低体温を引き起こし、病気になりやすくなる

現代の病気の多くは自律神経系の乱れから起こっているといわれています。自律神経系は心臓などの内臓を自動的に動かすなど、生きていくために絶対不可欠な神経系です。この自律神経系が乱れると、低体温を引き起こします。

低体温は免疫力の低下という、体にとって重大な問題を引き起こします。そして、免疫力が低下すると病気になりやすくなります。自律神経系の乱れは万病の原因となります。今回は自律神経系と病気の関係に関して解説します。

自律神経系と低体温の関係

自律神経系は、交感神経系と副交感神経系の2つに分類されます。交感神経系とは、体を興奮させる神経系です。例えば運動したとき、心臓は体に酸素を届けるために強く働きます。これは交感神経系の働きになります。

一方、副交感神経系は体をリラックスさせる神経系です。例えば寝るとき、心臓は落ち着き、ゆっくり働きます。これは副交感神経系が強く働いている状態になります。

この両者は、バランスよく働くことにより健康を維持しています。どちらか一方の働きが強くなると、もう片方の働きが弱くなるように、シーソーのような関係になっています。

交感神経系の働きが強くなると、血管が収縮して血流の流れが悪くなります。血流の流れが悪くなると、組織の新陳代謝が低下し、低体温になります。

副交感神経系の働きが強くなると、血管が広がってうっ血することにより、血流の流れが悪くなります。つまり、どちらの神経であっても一方が過剰に働くと血流の流れが悪くなり、低体温を招くということです。そのため、両方のバランスが取れている状態が望ましいです。

低体温と免疫力の関係

体温は免疫力と密接な関係にあり、体温は免疫力を表しているサインになります。もっとも免疫力が高い体温は、平均体温が36.5~37.0度とされています。体温が1度下がると免疫力は30%下がりるといわれています。

がん細胞は体温35度で最も増殖し、39.3度以上で死滅するとされています。低体温はがんの発症にも関係しているのです。

体温を下げる原因

低体温はさまざまな要因で起こります。時間帯では、午前3~5時に一番低くなり、年齢では高齢になるほど低くなります。また、普段の生活の中にも低体温を起こす原因は多くあります。

例えば、ストレス、運動不足、冷たいもの、クーラー、薬品などが挙げられます。普段からこれらのことを避けることが大切です。

また、低体温になった場合は、体を外から温めることも必要になります。外から温める方法としては、運動やお風呂が挙げられます。

運動によって筋肉を使うことにより、熱を生み出します。筋肉の70%以上は下半身にあるため、ウォーキングやスクワットは効率的に体を温める運動になります。

また、入浴には直接的な温熱効果があります。入浴に適した温度は、自分の体温に4度ぐらいを足した温度になります。つまり、多くの人は40度前後が適温です。実際に自分が入って気持ちよく感じる温度が一番です。あまりに熱いと交感神経系を興奮させ、血流障害を起こします。

また入浴には、水圧で体の血流の流れを良くする効果もあります。

このように、まずは低体温となる原因を避けることが大切です。それでも低体温になった場合は、運動や入浴で体を温めるという工夫が必要です。

以上のように、日常生活のさまざまな要因により、低体温は引き起こされます。そして、低体温は体の免疫力を低下させ、病気になりやすくなります。普段から体温を測る習慣をつけ、低体温にならないような生活をすることで、病気になりにくい体を作ることができます。