ビタミンCの持つ抗酸化作用の有用性について

さまざまな化粧品にビタミンCは「誘導体」という形で配合されています。私たちにとってとても身近な栄養素であるため、食事やサプリメントからとる人もとても多いのではないでしょうか。

しかし、「ビタミンCが体によい」ということは知っていても、「なぜ体に良いのか」ということはよく知らない方もいるかと思います。そこでここでは、ビタミンCの持つ抗酸化作用とその働き方についてお話していきます。

「抗酸化作用」っていったい何?

人間の体を害し、ガンなどの原因になると言われているのが活性酸素です。若いうちならば、活性酵素は人間の体が持っている酵素によって取り除くことができます。

しかし、年をとると、この「除去機能」が弱まってしまいます。それは、人間の体が作ることができる酵素の量が減るからにほかなりません。その結果として、人間は若いときのような抵抗力がなくなり、病気になったり、肌の調子が崩れやすくなったりするのです。

活性酸素がもたらす「悪さ」に対抗することができるのが、「抗酸化作用を持った物質」ということになります。抗酸化作用とは、文字通り「酸化することに抗う作用」であるため、活性酸素の働きを鈍くすることができるのです。

人間の体は老化によって活性酸素に対抗しにくくなるため、外側から有用な抗酸化作用物質を取り入れる必要があります。そこでクローズアップされるのが、「ビタミンC」なのです。

ビタミンCの持つ効果と作用方法

「ビタミンCには抗酸化作用がある」と聞くと、「ビタミンCはとても酸化しにくい物質である」と思ってしまいます。でも実は、これは大きな誤解なのです。

ビタミンC自体は、とても酸化しやすい物質です。しかしそれゆえに、活性酸素が体に悪さをする前に自分自身が酸化して、その働きを中和することができます。

つまり、ビタミンCは自分自身が酸化することによって、体の酸化を防ぐことができるのです。活性酸素が体を攻撃する前に、ビタミンCへ攻撃させることでダメージを防ぐのです。このような働きをすることから、ビタミンCは、アンチエイジングや健康のために昔から長く利用されてきました。

また、それ以外にも、ビタミンCには「美白効果」もあります。厚生労働省に認可された美白成分のうちの1つであり、特に「予防」について効率的に働くといわれています。

ビタミンCの摂取方法についての注意点

ビタミンCは非常に酸化しやすいため、言い換えれば不安定な物質でもあります。そこでビタミンCを化粧品に配合される場合は、「ビタミンC誘導体」という形になっています。これは、体に入った後、生体内でビタミンCに変身することができる成分です。この形で配合すれば、生体内に入る前に酸化してしまう、という危険性はありません。

ちなみに、「食事」という形でビタミンCをとる場合は、パプリカなどが有効です。かんきつ類よりもパプリカの方がビタミンCの量が多い、という事実に驚かれる人も多いかもしれません。パプリカを1つ食べれば、1日にとりたいビタミンC摂取量(100㎎程度)を賄える、と考えられています。

ビタミンCは体によく、アンチエイジングにも効果的です。ただし、だからといって、「ビタミンCをとり続けていれば体は老化しない」というわけではありません。

ビタミンCを経口摂取した場合、そのすべてが吸収されるわけではありません。吸収できる限度量を超えると、吸収効率は極めて悪くなります。そして、吸収しきれなくなったビタミンCは、尿という形で対外に排出されてしまうのです。

過剰摂取などが下痢などの副作用をもたらすこともありますが、それでもビタミンCが有用な成分であることには変わりがありません。適量を摂取して、健康的な生活を心がけたいものです。