便秘の解消に必要な栄養素:ビタミンC

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便秘は多くの日本人が悩まされる症状です。そしてその大半は放置しておくか、市販されている薬(OTC)か病院で処方された薬で一時的に対処しているというのが現状です。

便秘の原因は生活習慣にあることがほとんどです。つまり、便秘を根本的に解消するためには、薬に頼るのではなく、あなた自身の生活習慣を見直し、改善する必要があるということです。

便は食べたものが消化、吸収された後の残りのものでできています。そのため、生活習慣の中でも食事はとても重要です。そこで今回は、便秘解消に役立つ栄養素について解説します。

ビタミンCの働き

ビタミンCと言えば、美肌効果など美容の面での効用がよく知られています。また、ビタミンCは「抗酸化ビタミン」としても有名で、老化やがんなどの原因として知られる「酸化」を防ぐという役割もあります。

便に含まれる成分の1/3は腸内細菌であるとされています。この腸内細菌には「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3つがあり、これらのバランスが大切と言われています。

そして、便秘の人の大半は、善玉菌が少なく悪玉菌が多い状態となっています。善玉菌が少ない腸内の状態では便秘になりやすく、便秘がさらに腸内環境を悪化させるという悪循環を作ります。

そのような問題を解消するのがビタミンCになります。ビタミンCは、正式には「アスコルビン酸」といいます。このときのアスコルビン酸は腸内の善玉菌である乳酸菌のエサとなり、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を良好に保ちます。

また、ビタミンCは腸内で分解されることによってガスを発生しますが、このガスは腸の運動である「蠕動(ぜんどう)運動」を活発にします。さらに硬い便を柔らかくし、排便しやすくするという効果も知られています。

ストレスによってビタミンCが消費される

そして、ビタミンCはストレスによって大量に消費されます。便秘の大半は生活習慣にあると述べましたが、その中にはストレスも含まれています。むしろ、生活習慣の中でもストレスが原因で便秘になっている人がほとんどです。

自律神経は活動時に活発に働く「交感神経」と、リラックス時に働く「副交感神経」に分けられます。このうち、排便に必要なものは副交感神経の働きであり、副交感神経が働くことで腸の運動が促されます。

人の体はストレスにさらされると、それに対応するために、交感神経が活発に働きます。交感神経が働くと「アドレナリン」というホルモンが放出されます。このアドレナリンの生成にビタミンCが必要となります。

このようにストレスが過剰にかかると、本来では善玉菌のエサとなるはずだったビタミンCが、ストレスの対応にとられてしまいます。結果として、腸内環境の悪化につながり、便秘になってしまうのです。

ビタミンCは摂りすぎると体外に排出されるようになるので、特に許容量はありません。つまり、大量に摂取しても問題ありません。

そして、多くの人は何らかのストレスにさらされているため、便秘を予防するという意味でも、積極的にビタミンCを摂ることをお勧めします。ちなみにビタミンCは水に溶けやすいので、調理は手早く済ませるようにしてください。

以上のように、ビタミンCは便秘の原因である「ストレスによる体への影響」を減らす役割があります。また、便秘だけでなく、美肌効果や免疫力向上など健康に欠かせない栄養素です。ビタミンCは野菜や果物に多く含まれています。日々の料理の中で、ビタミンCが多い食材を使うようにするだけで、あなたの便秘は改善するかもしれません。