中等度以上の便秘の対処法とリハビリプログラム

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便秘は多くの日本人が悩まされる症状です。そして、その大半の人は放置しておくか、市販薬(OTC)もしくは病院で処方された薬で対処しいているのが現状です。

薬は使い方によっては便秘を悪化させます。また便秘に対する対処法は、その重症度によって異なります。軽症の場合は、あなた自身での努力で改善できる可能性が高いですが、中等度以上になると医療機関での治療と自宅でのリハビリを併用する必要があります。

そこで今回は、中等度の便秘に対する対処法について述べます。

中等度の便秘における特徴

便秘の治療を行う上で大事なことは、あなた自身の現状を知ることです。そのため、症状の程度や薬の種類、服用量、頻度、食事の内容などを書き出してください。

このような基本的なものは、意外と書き出さないと把握できていないものです。まずは、あなた自身の現状を知ることから始めてください。そして、中等度以上の便秘の方は以下のような特徴があります。

・決められた量の2~3倍の下剤を、毎日1年以上飲んでいる
・決められた量の下剤を2~3種類、続けて飲んでいる。
・下剤を使わないと排便ができない
・自然な便意は全く感じない
・イモ類など食物線維を多く含む食品を食べると、お腹が張る

このような状態にある人は、中等度以上の便秘であり、薬に依存していると言えます。

中等度の便秘改善プログラム

冒頭でも述べたように、中等度まで症状が進行している人は、医療機関での治療との併用が原則になります。このレベルの人たちは、下剤の多用によって腸の動きがとても悪くなっているため、薬を減らす段階で排便が困難になり、危険を伴う可能性があります。

消化器内科や胃腸科でも診てくれますが、便秘専門の施設もありますので、そのような病院を探すことをお勧めします。

中等度の人も、軽症の場合と同様で、食事療法や運動やマッサージなどのセルフケアや生活習慣の改善が必須です。異なることは、それに加えて薬物療法を積極的に取り入れていくことです。

また、便秘の治療には「問診」がとても重要になります。問診が上手な医師であれば問題ありませんが、全員がそういうわけではありません。

この場合は、あなた自身が体の状態を把握していることが症状改善のポイントです。自身の状態を理解していれば、医師に対する受け答えもスムーズにできるようになります。そのことで、治療が円滑に進むだけでなく、もしかしたら治療方針自体が変わるかもしれません。

そのため、以下のような便秘とは関係なさそうな情報もまとめておいてください。

・飲んでいる健康食品、サプリメント
・ダイエットの経験や偏食
・手術などの病歴
・睡眠状態などの生活習慣

そして、実際の薬減量プログラムに入ります。中等度の人は、下剤に依存しており、それによって腸の動きが著しく障害されています。軽度の人と比べて便は硬く、ガスもたまりやすいので、午後になるとお腹の張り感も強くなります。そのため、このレベルの人は少しずつ使用している薬を減量していくことが大切です。

最初は、「マグネシウム製剤」と呼ばれる便を柔らかくする物質を使います。これによって便が柔らかくなってきたら、今まで服用してきた下剤を10パーセント程度ずつ減らしていきます。これを積み重ねていき、まずは50パーセント減を目指します。

ここでの注意は、減量によって「便が硬くなる」「排便が困難になる」などが起こる場合は、元の量に戻すようにすることです。また、減量が上手くいかない場合は、他の物質も併用します。

このように徐々に薬を減らしていくことで、通常では3~6ヶ月で常用量まで減量、もしくは離脱することが可能です。

以上のように、中等度以上の便秘の人は、症状の改善に約半年が必要です。そのため、これらのリハビリプログラムを気長に根気強く続けることが大切です。