便秘の原因:ストレス型、腸の運動不全型、直腸・肛門型

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便秘は多くの人が持つ悩みです。そして、あまりにも一般的な症状であるため、多くの人は病院に行くこともありません。もし病院に行ったとしても、薬によって一時的に症状を緩和させるだけであることがほとんどです。

このように、多くの人が便秘という問題に悩ませ続けられる理由は「医者を含めて便秘に関わる人のほとんどが、便秘の本当の原因を把握していない」ことです。そのため病院であっても、症状だけを一時的に緩和するような薬を処方します。

もちろん、一時的でもその症状の緩和が必要な場合もあります。その場合には、薬が有効です。しかし、本当の意味で便秘を解消させるためには、根本的な原因を改善する必要があります。

そして、その原因には大きく分けて「ストレス型」、「腸の運動不全型」、「直腸・肛門型」の3つがあります。まずは、あなたの便秘がどのタイプであるかをあなた自身が把握することが大切です。そこで今回は、それぞれの型の特徴について述べ、あなた自身がどのタイプであるのかを判断できるようにします。

ストレス型

このタイプは、自律神経系のバランスが悪くなることが原因で便秘になります。自律神経系は、体を興奮させる「交感神経系」と、逆にリラックスさせる「副交感神経系」の2つに分類されます。

腸を含む消化管は、副交感神経系が優位になると活発に働きます。つまり、排便は副交感神経系が優位なリラックスしているときに行われるということです。

そのため、激しい運動を行っているときや仕事に集中しているときは、便意はあまり起こりません。そのようなときは、消化管全体の働きが抑えられるため、食欲は増しませんし、むりやり食べても消化を上手く行えません。

このような理由から、常に交感神経系が優位になっている人(=ストレスを多く受けている人)は便秘になりやすいということが言えます。

以下にこのタイプの特徴についてまとめます。

・入浴をシャワーだけですませる
・睡眠時間が6時間以内
・排尿を含め、トイレの回数が1日6回以下
・慢性的な肩こりがある
・悩みやすい
・便秘だけではなく、下痢にもなる

腸の運動不全型

このタイプは、腸が食べ物を送り出す運動である「ぜん動運動」が低下していることによって便秘になります。さらに、便が腸内に溜まることによって、より腸の動きが悪くなるという悪循環になってしまいます。

さらに、腸に溜まった便が異常発酵を起こし毒素を出すため、腸内に悪玉菌が増え、腸内環境が悪化します。このことも、便を出しづらくする原因になります。

そしてこのような場合、病院に行くと下剤などを処方され、薬の力によって排便を強制されます。そうなると、腸はぜん動運動を自分の力で行わないようになり、さらに便秘が悪化します。これが、薬を使っても便秘を改善できない理由です。

以下にこのタイプの特徴についてまとめます。

・便やおならが異常に臭い
・お腹が減っても鳴らない
・硬い便が出ることが多い
・炭水化物類を食べるとお腹が張りやすい
・普段の食事で、野菜、発酵食品が不足している
・朝食は食べないことが多い

直腸・肛門型

このタイプは、排便を伝えるセンサー機能の低下と排便に使われる筋肉の衰えが原因で便秘になります。便が直腸までいっても、便意が誘発されないうえに排便する力がないため、便が出づらい状態になっています。

通常では、直腸に便が溜まると、その刺激が脳に伝えられることによって便意をもよおします。そして、便意にともなって腹筋、肛門括約筋を使うことで排便します。

しかし、便意を感じても無視し続けていたりすると、便による腸への刺激に身体が反応しにくくなります。また、高齢になると、腹筋や肛門括約筋の筋力低下も起こるため、さらに便が出にくくなります。

以下にこのタイプの特徴についてまとめます。

・排便時に痛みを感じる
・痔がある
・排便を我慢することが多い
・排便が週に2回以下
・腹筋運動ができない
・残便感がある

以上のように、便秘には大きく3つのタイプがあります。まずは、あなたがどのタイプかを知り、その原因を理解しておくことが大切です。