便秘の原因:腸の動きが悪くなると便秘になる

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便秘は、若い人から老人まで多くの人が持つ悩みです。とくに若い女性や高齢者には、便秘の訴えが多いです。また、便秘の人はその状態があまりにも普通になっているため、わざわざ治療を行う人は少ないです。

しかし、便秘は「万病の元」ということをあなたは知っているでしょうか。便秘になるということは、単純に体重が増えるとか、お腹が張るとかそういう問題だけではすまないのです。そのような症状は、病院で処方される薬によって一時的には解消されます。

しかし、それはあくまでも一時的であり、薬を止めるとまた繰り返します。むしろそのような便秘によって生じる症状ではなく、「便秘になるような体の状態になっている」ことに本当の問題が隠されています。

便秘が根本から解消されると、あなたは毎日を元気に不快感なく過ごせるようになります。そして便秘になる原因は大きく分けて3つあります。そこで今回は、その中の一つである、腸の問題によって起こる便秘ついて解説します。今回の記事を読んで、まずはその原因を把握することから始めてください。

食べ物が便になるまでの流れ

便は基本的に、あなたが食べたものが消化、吸収された後にその残りで作られます。消化管のそれぞれの部位で食べ物は消化され、吸収されやすい形に変換されます。

まず口から入った食べ物は、口内にある唾液によって消化のプロセスが始まります。唾液には「アミラーゼ」とよばれる、糖質(デンプン)を分解する消化酵素が入っています。そのため、口内では糖質の分解が行われます。

よく噛むことが重要だとされる理由もここにあります。よく噛むことによって、食べ物が唾液とよく混ざり、糖質の分解がよく行われるため消化がスムーズになるのです。

そして、唾液によって消化された後は食道を通り胃に入ります。胃では「ペプシン」とよばれる、タンパク質を分解する消化酵素が分泌されます。ちなみに胃内が酸性であることはあなたが知っての通りですが、このペプシンは酸性環境でのみ働きが活性化されます。

また、胃内では「リパーゼ」とよばれる、脂質を分解する消化酵素も分泌されます。そのため、胃ではタンパク質と脂質の分解が行われます。

胃でタンパク質、脂質の消化が行われた後は、小腸に入ります。ここでは多くの消化酵素が分泌されます。その代表例として、膵臓から分泌され糖質を分解する「アミラーゼ」や、腸内で分泌され糖質を分解する「マルターゼ」、「ラクターゼ」などが挙げられます。

また膵臓からは、胃でも分泌され脂質の分解を行う「リパーゼ」も分泌されます。つまり、小腸では、糖質、脂質、タンパク質の全てが分解されます。

このように、あなたが食べたものは、さまざまな部位で消化酵素の影響を受けます。そうして、吸収できる状態になった後、小腸から吸収されます。小腸で吸収されなかった分は大腸に移動し、大腸で水分が吸収された後、便となり排出されます。

腸の動きが悪いと便秘になる

大腸に溜まったものが便となり、排出されるということは、大腸の働きが便の排出には大切であることがわかります。

小腸を含め、腸は全部で6メートル以上もあります。それらは、腸自身が伸び縮みを繰り返すことによって、中に入ってきたものを移動させます。この運動を専門用語で「蠕動(ぜんどう)運動」といいます。

つまり、この蠕動運動が低下してしまうと、食べたものは腸内を移動しません。さらに、水分が必要以上に吸収されるため、便が硬くなります。また、食べたものが腸内に長く停滞すると腐敗を起こすため、腸内環境の悪化も招きます。

これら蠕動運動が低下する要因としては、自律神経系のバランスの悪さや腸内環境の悪化が挙げられます。また、糖尿病やパーキンソン病、甲状腺の問題などでも蠕動運動の低下は起こります。

以上のように、あなたが食べたものはさまざまな部位で消化され、最終的に腸の蠕動運動によって排泄されます。そのため、腸の動きが悪くなることは便秘の原因になります。

このように排便までのプロセスを知ることによって、便秘の原因を理解することができます。何事にも共通していますが、問題の原因を理解するためには、そのプロセスを考えることが大切になります。