便秘の原因:筋肉の弱化と自律神経系の乱れ

560c79cf8cf6b64ffe986abfb4b82000_s

あなたは便秘でしょうか。そしてもし便秘であれば、何が原因で、どのようにしたらその問題を解消することができるか知っているでしょうか。

便秘は、腹痛や体重増加を招くことはもちろんのこと、さまざまな病気を招く「万病の元」となります。便秘になると腸内環境が悪くなるため、腸から取り入れられる血液も質が悪いものになります。

つまり、便秘を改善するとダイエットにつながりますし、腸内環境も良くなるため、全身の血液もきれいなものが流れるようになります。血液は細胞が生きるために必須のものです。そのため、血液がきれいであると全身の細胞が活発になり、あなたの体は活力に満ち溢れたものになります。

では、便秘を改善するために必要なことは何でしょうか。それは便秘の原因を知ることです。原因を理解すれば、それを改善することで便秘は緩和されます。

そこで今回は、便秘の原因として知られる「筋肉の問題」、「自律神経系の問題」の2つの原因について解説します。今回の記事を学ぶことによって、あなたの便秘の原因がはっきりし、その改善の手助けになるはずです。

便が溜まったことは筋肉が感知する

便は、食べたものが胃や腸などの消化管で消化・吸収された後、大腸に溜まり排出されます。

そして、大腸のなかでもその出口である「直腸」に便が溜まると、直腸が拡張されます。そのとき、その周りにある「肛門括約筋」とよばれる筋肉がその情報を感知し、脳に「排便せよ」という指令を送ります。この指令によって、便を出したいという感覚が生まれるのです。

しかし、直腸や肛門括約筋の拡張に対する反応が鈍っている場合、その指令は脳に伝わらず、便を出したいという「便意」が生まれません。つまり、直腸にどんどん便が溜まってしまい、結果的に便秘になるということです。

このような状態の多くは、「便が溜まった状態が続いたことによって、腸や筋肉が伸びきってしまっている」もしくは「加齢によって感知するセンサー機能が低下してしまっている」ことで生じます。

他にも、「出産や加齢によって、腹筋や肛門括約筋の筋力が低下してしまっている」「痔があり、力むことで生じる痛みが怖くて排便を避けている」という場合もセンサー機能は低下します。

このように内側の腸と外側の筋肉に適切な刺激が入ると、その刺激を脳は適切に感知します。これによって便意が生まれ、排便が行われます。これらの過程に問題があると、排便は障害されるのです。

自律神経のバランスが排便のポイント

便秘は自律神経の問題でも起こります。自律神経系は呼吸や血液の循環など、生きるために必要なことを主に司っている神経であり、「交感神経系」と「副交感神経系」の2つに分けられます。

交感神経系は興奮する際に活発に働く神経系であり、車でいうとアクセルのようなものです。心拍数や血圧を上げる作用があり、その働きは昼をピークに日中高くなり、夜は低くなります。

一方、副交感神経系はリラックスするときに活発に働く神経系であり、車でいうとブレーキのようなものです。交感神経とは逆に、夜に活発に働きます。

この2つは、一方の機能が上がればもう一方の機能が下がるといった、シーソーのような関係になっています。このようにバランスをとることによって、その機能が最大限に発揮されます。

そして、腸の運動は主に副交感神経系の働きによって促されるため、リラックスしていないと排便は起こりません。

旅行のときに便秘になるのは、環境の変化によって体が緊張し、交感神経系の働きが活発になるからです。また、腸の運動にかかわる副交感神経系の働きが低下してしまうためです。

このように、腸の動きは自律神経系の働きに強く影響されます。

以上のように、筋肉が弱くなっても便秘になりますし、自律神経系のバランスが悪くなっても便秘になります。とくに、この自律神経系の問題で便秘になる人は多く、仕事のストレスなどが原因であることが多いです。

もしあなたが便秘であるのなら、まずはストレス状態を再確認することから始めましょう。すると、便秘の原因がはっきりするかもしれません。