便秘の解消に必要な栄養素:グルタミン

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便秘は多くの日本人が悩まされる症状です。そしてその大半は放置しておく、もしくは薬で一時的に対処しているというのが現状です。

便秘の原因は生活習慣に存在することがほとんどです。つまり、便秘を根本的に解消するためには、薬に頼るのではなく、あなた自身の生活習慣を見直して改善する必要があるということです。

便は食べたものが消化、吸収された後の残りのものでできています。そのため、生活習慣の中でも食事はとても重要になります。そこで今回は、便秘解消に役立つ栄養素について解説します。

大腸を動かすエネルギーであるグルタミン

便秘に関係する栄養素の中に「グルタミン」というものがあります。あまり聞きなれない名前かもしれませんが、便秘解消には必須のものです。

グルタミンは小腸の粘膜を修復したり、その働きを活性化させたりすることで吸収力を上げるような作用があります。また、腸内にある「リンパ球」と呼ばれる免疫細胞の栄養源にもなるため、小腸には特に欠かせないものとなります。

つまり、グルタミンがなければ小腸の働きは悪くなりますし、細菌などの異物への防御作用も弱くなります。

そうなると、体内毒素の排出や、毎日のようにできるがん細胞などから身を守ることができずに病気になりやすい体になってしまいます。便秘とは直接は関係ありませんが、グルタミンにはこのような大切な役割があります。

さらに、グルタミンは大腸を動かすエネルギーにもなります。大腸は、食物線維が腸内細菌によって分解されることで生じる「酪酸」という物質によって運動が促されます。そして、この酪酸の次に大腸の運動を活発にするのがグルタミンです。

そのため、グルタミンが不足すると大腸の動きが悪くなり便秘になります。

また、グルタミンは体内で合成されますが、風邪を引いたり、ストレスにさらされたりするとその消費量が増えます。これは、小腸の免疫機能が活発に働くためにグルタミンが必要になるからです。

普段の生活の中で、ストレスを受けていない人はいません。そのため、大半の人はグルタミンを意識して摂取した方が良いと考えられます。

グルタミンを多く含む食品

グルタミンは、免疫機能を高めるためや、大腸の運動を活発にするために必要不可欠なものです。そして、グルタミンを多く含む食品は、生魚や牛肉、生卵などタンパク質を多く含むものになります。

また、主食にグルタミンを多く含む食品を入れることは効果的です。そのために有効な食品として「発芽大麦」が挙げられます。

大麦は小麦ほど出回っていませんが、昔から食品として利用されています。しかし、通常の大麦では、食べやすくするためにグルタミンや食物線維、ビタミン、ミネラルを多く含む外側を削っています。

ただ、大麦を発芽させると、通常では食べにくい外側の部分も柔らかくなり、食べやすくなります。

このときの発芽大麦をご飯に混ぜて炊いたり、料理に入れたりすると効果的にグルタミンを摂取することができます。さらに、先ほど述べたような生卵や牛肉などを添えるとより多くのグルタミンを摂ることができます。

ちなみに良く知られる「グルタミン酸」はグルタミンとは別物です。確かに同じアミノ酸であり、体内ではグルタミン酸からグルタミンが合成されます。しかし、グルタミンの合成には時間がかかるため、直接グルタミンを摂取した方が効率的です。

以上のように、グルタミンは小腸による免疫機能を高めるだけでなく、大腸の運動も活発にして、排便に大きく影響します。

食物線維などと比較して認識の低い栄養素ですが、その効果は食物線維にも劣らないものなので、ぜひ意識して普段の食事に取り入れてみてください。