便秘改善の補助療法:ミント温湿布、自律神経訓練法、アロマセラピー

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便秘は日本人の多くが悩まされている症状です。そして、その大半は放置しておくか、薬で一時的に緩和しているというのが現状です。

便秘の原因のほとんどは生活習慣にあるため、薬では根本的な解消はできません。また、便秘を放っておくと、さらに症状が悪化したり「大腸がん」などの別の病気を引き起こすきっかけになったりします。そのため、便秘を早期発見して、できるだけ早く生活習慣を見直すことが大切です。

また、生活習慣の改善と併せてマッサージなどの対処を行うことは有効です。その他にも便秘に対して効果的な「補助療法」があります。今回は、その補助療法なかでもとくに効果的なものについて述べます。

ミント温湿布

開腹手術の後などは腸の動きが悪くなるため、一時的な便秘が起こりやすくなります。そのような場合に、昔から行われているのが「メンタ湿布(ミント温湿布)」といわれるものです。これはハッカ油入りのお湯に付けたタオルをお腹に貼るといった処置です。

メンタとは、ミントの「メントール」からとられたものです。このメントールなどの薬理成分は、肌から体内に入ることで身体に作用します。ミントには、腸内のガスを排出させたり胃の働きを促したりする効果があります。

また「温かい」という刺激で腸の神経が活性化され、さらに腸の動きも促されます。さらにミント湯は、ただのお湯よりもその温熱効果が長持ちすることが実験で明らかになっています。

具体的な方法としては、お湯の中にハッカ油を垂らし、よく混ぜます。フェイスタオルをその中につけ、緩めに絞った後にビニール袋で包みます。さらその上からタオルで巻き、腰とお腹に当てます。こうして、ミント温湿布を活用します。

体をリラックスさせる補助療法

排便は、「副交感神経」が働くことでスムーズに行われます。副交感神経とは、自律神経のうちの一つであり、リラックスした状態で活性化されます。

そのため、逆に緊張した状態が続いている場合は便秘になりやすいということです。家でもできる副交感神経を活性化する方法はたくさんあります。今回は、そのうちの2つを紹介します。

自律神経訓練法

自律神経訓練法とは、自分自身にリラックスしていると暗示をかけ、催眠状態におくことで副交感神経を活性化します。うつや自律神経失調症などにも有効で、その効果は広く認められています。

具体的には、7つの公式に従って行いますが、今回は家でできる2つの公式を紹介します。

一つ目は、「手足の重さを感じる」という公式です。まずは、ベッドに横になるか椅子に腰かけてリラックスした姿勢をとります。そして、片手ずつに意識を集中し、「右手が重たい」と数回唱えます。実際に重さを感じることができたら、反対の手や足へと移っていきます。

そして、二つ目が「手足の暖かさを感じる」というものです。これも先ほどと同様に、片手ずつ暗示をかけ、実感できたら他の手足に移るというものです。

これら2つを一日2~3回、リラックスした状態で行うことが大切です。

アロマセラピー

アロマセラピーとは、植物の香りの物質を抽出した「精油」を鼻や皮膚から取り入れることで、身体に働きかける方法です。この精油の中には、胃や腸に作用し、便通を良くする効果があるものもあります。

先ほど述べたペパーミントはその代表例ですが、他にも「シナモン」や「オレンジスイート」「ジンジャー」「ラベンダー」などがあります。この中から、あなたに合うものを選んで使用するとより効果的です。

使用方法は、アロマポットを使ってもいいですし、お風呂に数滴入れると鼻と肌の両方から吸収されるため、より高い効果が望めます。

以上のように、便秘に対してはさまざまな補助療法があります。根本的な改善には生活習慣の見直しが必須ですが、このような補助療法を組み合わせることによって、より効果的な治療ができるはずです。