便を無理にいきんで出してはいけない理由とトイレでの対処法

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便秘は日本人の多くが悩まされるものの一つです。そしてその大半は放っておくか、薬で一時的に症状を緩和しているのが現状です。しかし、便秘は薬で解消することはありませんし、放置しておくとさまざまな病気につながる可能性があります。

便秘の多くは生活習慣の崩れによって起こるため、根本的な改善には生活習慣の見直しが必要です。

また、生活習慣を変えることに加えて、日常生活でちょっとした工夫を行うとより便秘は治りやすくなります。そこで今回は、日常生活の中でもトイレで工夫できることについて解説します。

いきみ過ぎは良くない

便秘であると、便意を感じてトイレに行っても便が出ないとことが多いです。また、せっかく便意を感じたのだからとムリに「いきむ」人も少なくありません。しかし、トイレでのいきみ過ぎはさまざまなトラブルのきっかけになります。

その代表的なものが「痔」です。痔は男性に多いというイメージがあるかもしれませんが、実は女性の方がなりやすい病気なのです。

女性は、ホルモンの影響や筋肉の弱さの影響で便秘になりやすい傾向にあります。硬くなった便を出そうと無理やりいきむと、「裂れ痔」や「痔核」といった症状が起こってしまいます。

また、いきむことで一番危険なのは、脳卒中や心筋梗塞などの血管系の病気を引き起こすきっかけになることです。

多くの場合、いきむときは呼吸を止めて力を入れます。これは、血圧を急に上げる危険性があり、血管への負担が強くなります。とくに高齢者は、気温差が大きい冬などのトイレでは、もともと脳卒中を起こしやすいとされています。そこでさらに、いきむことでその危険性が高くなってしまいます。

高齢者でなくても、いきむという行為は全身の血の流れを悪くするため、体にとっては極力避けたいものです。

トイレでの対処法

そのような場合、いきまずに便を出しやすくする方法が2つあります。一つは「お腹のマッサージ」であり、もう一方は「運動による肛門の刺激」です。

マッサージは、外から腸を刺激することで排便を促します。具体的には、トイレに座ったままで、へそを中心に「の」の字を描くように時計回りになでます。腸内の動きは右下から始まって左下に終わるので、この流れを間違わないようにしてください。

このときの注意点として、強い刺激は逆に腸の運動を抑制してしまうため避けてください。

また、排便は腹筋による腸の刺激と、肛門周囲にある筋肉の働きによって促されます。いきみは腹筋を使ったものになります。そこで、もう一つの肛門周囲の筋肉を刺激するのものが、今回紹介する2つ目の方法です。

これは、トイレに座ったまま上体を前に倒し、その状態で体を左右に捻じります。この動きによって肛門周囲の筋肉にもその運動が伝わるため、排便が促されます。

さらに、便が出ないことにイライラすると自律神経のバランスが乱れ、排便が起こりにくくなります。

そのようなときは、深呼吸を行うことで呼吸を整えてください。呼吸とともに自律神経も調整され、便が出やすくなります。このとき、腹式呼吸を意識すると腸の運動も促されるためより効果的です。

以上のように、便意があってトイレに行っても便が出ないときは、焦らないことが一番です。このような対処を行なっても出ない場合は、いさぎよく諦めましょう。無理に出そうとしても便はでません。

また、出そうと焦らないためにも、朝からトイレの時間をゆっくりとれるような余裕のある生活を送ることも大切です。