年齢ごとの便秘の原因:更年期、高齢者、子供と便秘の関係

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便秘は多くの日本人が悩まされる症状です。そして便秘の人の大半は、その症状を放っておくか、薬で一時的に症状を緩和するなどの対処ですませます。

しかし、便秘は根本的な原因を改善しないと、その症状はずっと続くことになります。便秘が 長引くと、腹痛や膨満感などの腹部の症状が起こるだけでなく、大腸がんなどの重篤な疾患にかかりやすくなるのです。

また、便秘は10代後半から30代前半の若い女性に多いことが知られています。しかし、それ以外の年齢でも便秘になる可能性は十分にあり、その年代ごとに原因と対処法も異なります。そこで今回は、更年期、高齢者、子供が便秘になる原因について解説します。

更年期の便秘

更年期は、40代前後の女性がホルモン変化により「自律神経失調症」のような症状が出現する時期のことを指します。30代からその症状が表れる人や男性でも同じような症状が 起こる人もいます。そして、この時期に自律神経失調症に似た症状が出現している状態を更年期障害といいます。

一般的には、更年期障害は「エストロゲン」といわれる女性ホルモンの減少が影響しているとされています。しかし、実はホルモンの減少だけでなく、自律神経のバランスの崩れも影響しています。

腸の運動は、自律神経のバランスによって調整されます。自律神経の中でもとくに「副交感神経」が活発に働くことで腸の動きも活動的になります。

そして、自律神経のバランスが崩れると必然的に副交感神経の働きが悪くなり、腸の運動も弱くなります。その結果、便秘になりやすい状態になるということです。これは、更年期だけでなく、生理中などにも同様のことが起こります。

更年期や生理中は、ただでさえホルモンのバランスが崩れやすい時期です。そのため、ゆっくりリラックスして日々を過ごすことで、自律神経のバランスを整えるようにすることが大切です。

60代以降の便秘

便秘は若い女性や更年期の女性など、50代までの女性に圧倒的に多いです。しかし、実は60代以降の便秘患者は男性の方が多くなっています。

その理由の一つとしては、仕事をしており、少々の便秘程度では病院に行かなかったということが挙げられます。定年後に時間的、精神的余裕ができたため、以前から悩んでいた便秘で病院にかかるという人は多いようです。

また、便秘は特定の病気が原因で生じることもあります。そのため、加齢によって病気になり、便秘になってしまうこともあるのです。

例えば、「パーキンソン病」などはその代表例です。また、多くの人が悩まされている「糖尿病」も、その合併症である神経障害が原因で便秘を引き起こします。さらに高齢者になると、「うつ病」を発症しやすいですが、この治療薬によっても便秘になる可能性があります。

このように60代以降の便秘は、その原因に何らかの病気が隠れている可能性があります。高齢になって便秘になった場合は、注意が必要です。

子供の便秘

実は、子供の便秘というものも多いのです。子供は肛門が小さいため、排便のときに痛みを生じ、その痛みを避けるために我慢し、便秘になることがあります。症状がひどい場合は、麻酔で肛門を広げる治療を行う場合もあります。

基本的には、腸が発達する2~4歳で自然と良くなります。小さい子供の場合は、軽くお腹をマッサージしたり、肛門を綿棒で軽く刺激したりするだけでも便が出やすくなります。

しかし、子供の便秘は放っておくとさまざまな症状につながります。例えば、落ち着きがなくなったり、怒りやすくなって「多動性障害」につながったりする可能性があります。

子供の便秘も基本的には、食事や規則正しい生活などの生活習慣の見直しにより、良くなります。親があまり心配して神経質になるのではなく、子供と一緒にゆっくりした毎日が過ごせるようにサポートしてあげることが大切です。

以上のように、便秘はさまざまな年齢で起こり、その年代によって原因も異なります。このことを頭に入れて、あなたやあなたの家族の便秘に対応するようにしてください。