便秘改善のための生活習慣:夜の食事時間と水分摂取の重要性

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便秘は多くの日本人が悩まされている症状です。そして、その大半は症状を放っておくか、市販されている、もしくは病院で処方された薬で一時的にその症状を緩和することによって対処しています。

しかし、便秘はそのような対処では改善できません。しかも、便秘を放っておくと、大腸がんなどの大きな病気につながる可能性もあります。

そして、便秘の原因の多くは生活習慣にあります。そのため、便秘の改善には生活習慣の見直しが必須です。そこで今回は、便秘改善のための生活習慣について解説します。

寝る3時間前までに食べる

夕方から夜にかけては、自律神経のなかでもリラックス時に働く「副交感神経」が活性化されます。副交感神経は、胃腸を中心とした消化管の働きを促す作用があります。そのため、副交感神経が活発に働く夜は、胃液の分泌は活発になります。

一方で、腸の運動である「蠕動(ぜんどう)運動」は夕方から夜にかけて弱くなります。

また、睡眠中は「モチリン」と呼ばれるホルモンが周期的に分泌されます。このホルモンは、腸内にある便を自動的に肛門側に送り出すことを促します。この運動は、かなり強い運動であり、消化管内の酵素や消化管ホルモンの分泌も促します。

そして、このモチリンは胃腸が空の状態でないと働きが弱くなるという特性があります。そのため、夕食を摂った後にすぐ寝てしまうと、モチリンは十分に働きません。また、モチリンはストレスなどでその分泌が悪くなります。

以上のことからも、夕食は寝る3時間前にはすませ、夕食後はストレスをかけないようにゆっくり過ごすことが大切です。

水分はしっかり摂る

水は腸の蠕動運動を活発にする働きがあります。空の胃に水が入ると、その刺激によって反射的に大腸が動き始めます。これを専門用語で「胃大腸反射」といいます。

このような理由からも、起床後にコップ一杯の水を飲むことが便秘解消のために推奨されています。

また、便はある程度の軟らかさがあることで、スムーズに排便されます。便秘の人の多くは便が硬くなっています。そして、水分は便を軟らかくするために欠かせないものです。

水を1リットル飲んでも、その90パーセントは小腸で吸収されるため、大腸に到達するのは100ミリリットルに過ぎません。また、大腸でも水分は吸収されるため、便まで行き着く水はわずかになります。特に夏場は発汗が多くなり、体内の水分量が少なくなりやすいので注意が必要です。

さらに「ミネラルウォーター」にはカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富に含まれています。この中でも特にマグネシウムは、排便を促す作用があることが分かっています。

実際、便秘に対する薬の多くにマグネシウムが含まれています。マグネシウムは、便に水分が保持されることを促し、便を軟らかくすることで排便を促します。そのため、便秘の人にはミネラルウォーターがお勧めです。

また、水分は生命維持のために必須です。そのため、便秘でなくても、一日に1.5~2リットルは水分を摂るように心掛けてください。

ちなみに、水分摂取は「水」で行う必要があります。コーヒーやお茶は、あくまで嗜好品です。これらの摂取は、逆に体内にある水分の喪失を促すため注意が必要です。

以上のように、排便には「夕食やその後の過ごし方」「日頃の水の摂り方」などが大きく影響します。たったこれだけのことかと思うかもしれませんが、このようなわずかな生活習慣が便秘を誘発します。

一方で、たったこれだけの生活習慣を見直すだけで、便秘が改善される可能性もあるということです。便秘の人は、ぜひあなた自身の生活習慣の見直しを行ってみてください。