加齢臭の原因と対策

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体臭の中でも、加齢臭は多くの人が気にしているニオイです。これは書いて字のごとく、年齢を重ねるにつれて発生してくる、中高年独特の体臭です。

加齢臭は、年齢が若い人の体臭とは違ったニオイがします。いわゆる「おやじ臭」と呼ばれるものですが、加齢臭には男性も女性も関係ありません。どちらにも加齢臭共通の原因があります。そこで今回は、加齢臭の原因について解説します。

加齢臭の原因は脂肪にある

人の皮膚には、皮膚の潤いを保つために、常に「皮脂」と呼ばれる脂肪が含まれている分泌物が出ています。そして、その皮脂を作っているものを「皮脂腺」と言います。

皮脂腺から分泌された皮脂が、皮膚の表面に油の膜を作ることで、肌の潤いは保持されます。「乾燥肌」と呼ばれる状態は、皮脂腺からの皮脂の分泌が少なくなると起こるようになります。

加齢臭の原因は、この皮脂腺の中にある「パルミトオレイン酸」という脂肪酸にあります。パルミトオレイン酸が、酸化した脂肪である「過酸化脂質」と結びつくことで合成される「ノネナール」と呼ばれる物質が加齢臭を作り出しています。

年齢を重ねると、パルミトオレイン酸と過酸化脂質が増えるため、必然的にノネナールも増えます。その結果、加齢臭と呼ばれるニオイが発生します。ノネナールのニオイは、「ロウソク」や「ブルーチーズ」のようなニオイがすると言われています。そのため、ノネナール自体では、あまり不快なニオイではないように思えます。しかし、一般的に加齢臭は臭いものだと認識されています。

これには、子供時代の環境が影響している可能性があります。

嗅覚の形成は3~4歳までに完成するとされています。そのため、この時期に祖父母などと生活をともにしていた人は、加齢臭が気にならないようになっています。

一方、祖父母と暮らすことがなかった人は、嗅覚が加齢臭に慣れていないため、成人した後も加齢臭を不快に感じるようになると考えられます。そうは言っても加齢臭は、誰にでもあるものです。過剰に気にし過ぎる必要はありません。

加齢臭を悪化させる要因

誰にでも発生する加齢臭ですが、生活習慣によって強くなる場合があります。このことも、加齢臭が強い人と気にならない人の違いになります。

加齢臭を強くする要因は、大きく分けて2つあります。それは、「食生活」と「ストレス」です。仕事でのストレスも強く、毎日お酒を飲み、運動も全く行わないような人は、加齢臭が強くなります。これは、加齢臭の原因が皮脂腺の脂肪酸と過酸化脂質にあるためです。

食事で脂肪分の多いものを食べていると、皮脂腺中の脂肪酸は増えます。また、ストレスや運動不足は体内での酸化を促進します。そのため、体の脂肪が酸化して過酸化脂質が発生します。

加齢臭の原因であるノネナールは、脂肪酸と過酸化脂質が結びつくことで合成されます。つまり、食生活の不摂生や過剰なストレスは、ノネナールを増やすことにつながります。

そのため、加齢臭が気になる人は、食事の中で脂肪を減らすことや、運動を習慣化するなどしてストレスをためないようにすることが大切です。そうすることで、加齢臭の原因であるノネナールの合成が抑制され、体臭が抑えられます。

今回述べたように、加齢臭は匂う側の「幼少時代における嗅覚形成の影響」もありますが、本人の生活習慣によっても変化します。そのため、あなた自身の加齢臭が強くならないように、日々の生活に気をつけることが大切です。

特に、脂肪分が多い食事と過剰なストレスには注意するようにして下さい。これを避けるだけでも、加齢臭を防ぐ対策になります。