脇の下のニオイ(汗・ワキガ)が発生する理由

3ab6a32f316d2d4e3298f9a5ede70733_s

体臭の中でも、脇の下は特にニオイが発生しやすい場所です。そして、多くの人は、脇の下がニオう場合を「ワキガ」といいます。

しかし、脇の下が臭い場合、全てがワキガによるものかというと、そうではありません。脇の下がニオイを発する原因には、「汗臭さ」と「ワキガ」の2つがあります。そのことを理解しておかないと、体臭に対する正しい対処は行えません。

そこで今回は、脇のニオイについて解説します。

脇がニオイを発生する原因

脇のニオイには、「汗」のよるものと「ワキガ」によるものの2つがあります。この2つは同じものと考えている人もいますが、原因が全く異なります。まずは、そのことを理解しておくことが大切です。

・汗臭さ

体臭の1つの原因に、汗があります。しかし、汗臭いといっても、実は汗がニオイの原因なのではなく、汗と皮脂、細菌が混じり合うことでニオイが発生します。

汗腺には「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類があります。エクリン腺は、全身に分布します。エクリン腺から出る汗の99パーセントは水分です。そのため、エクリン腺から分泌される汗は、ニオイがほとんどありません。

一方、アポクリン腺は、脇やへそ周り、乳輪、肛門などに分布します。そして、アポクリン腺から分泌される汗自体は無臭ですが、細菌が好む成分が多く含まれています。

脇の下は皮脂の分泌も盛んです。皮脂には、タンパク質や脂質、ミネラルといった、細菌の栄養分になる物質が多く含まれています。このように脇の下は、アポクリン腺から分泌される汗と皮脂によって、細菌の繁殖が盛んになります。

さらに、脇の下には「毛」が多く生えています。ニオイは毛に絡まるという性質があります。そのため、脇は汗が原因となるニオイを発生しやすく、さらにニオイを保持しやすいという特徴を持っているため、汗臭くなりやすいと考えられます。

・ワキガ

ワキガは、一般的な汗臭さとは異なったニオイのものです。ワキガのような強いニオイがすると、何か不潔なイメージを持たれがちですが、そうではありません。ワキガは、アポクリン腺の活動が活発なために生じるだけです。

先ほど述べたように、アポクリン腺から分泌される汗には、タンパク質や脂質、ミネラル、アンモニアといった細菌のエサになるものが豊富に含まれています。

そして、細菌がアポクリン腺から分泌された汗を分解する時に、強い腐敗臭が発生します。このニオイがワキガの正体です。アポクリン腺は、誰もが備えているものです。つまり、全ての人がワキガになる要素を持っていると言えます。

その中でも、遺伝的にアポクリン腺の活動が非常に強い人のみがワキガになります。つまり、ワキガになるかどうかは、遺伝的な要素がほとんどだと考えられています。

ワキガのチェック

あなたの脇のニオイが、汗臭さなのかワキガなのかは、いくつかのことを確認すると、ある程度わかります。以下の4つに当てはまる場合は、ワキガである可能性が高いです。

・服の脇下が黄色くなる

アポクリン腺から出る汗は、タンパク質や脂質など、さまざまな成分が含まれているため、黄みをおびています。そのため白い服などを着ると、汗が付着する部分が変色します。

・耳アカが湿っている

耳アカは、アポクリン腺の働きを測るいい指標になります。エクリン腺は全身に分布していますが、唯一耳の中だけにはありません。一方、アポクリン腺は、耳の中にも存在するため、活動が盛んになると、耳アカが湿った状態になります。

・親にワキガ体質の人がいる

先ほど述べたように、ワキガはほとんどが遺伝です。親がワキガであれば、それが受け継がれる可能性は高いです。

・毛深く、脇毛に白いゴミのようなものが付着している

アポクリン腺は毛穴の中にあるため、毛が多いということは、アポクリン腺の数もそれに対応して増えます。また、アポクリン腺から出る汗には脂質やタンパク質を含みます。それらが毛に絡まることで、白いゴミのように見える場合があります。

以上の4項目全てに当てはまる人は、ワキガである可能性が高いです。気になる場合は、皮膚科に相談するようにしてください。

今回述べたように、脇下のニオイには、汗臭さとワキガによるものがあります。この2つは全く別物ですので、対処の方法も変わります。そのため、まずは、あなたのニオイの原因がどちらであるかを把握することが大切です。