減量・ダイエットはカロリー制限でなく、糖質制限が重要

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現在は、ダイエットのためにカロリー制限を行う人が多いのではないでしょうか。私も多くの人から話を聞く中で、減量のために食事量を制限している人が多いと感じています。

しかし、まずダイエットにおいて必要なことはカロリー制限ではありません。ここではダイエットに関して、身体の代謝を中心に、カロリー制限とは別の視点で述べていきます。

カロリー制限だけでは痩せにくい

まず、現代社会において高脂血症、高血圧、糖尿病、肥満などの生活習慣病の人が多いということはあなたが知っている通りです。その中で、肥満はこれらの病気に相互に関連するだけではありません。特に女性に関しては美容の面でも大きなコンプレックスになっていることが多いです。

では、なぜ肥満という状態になってしまうのでしょうか。もちろん、一般的にいわれるように食べ過ぎと運動不足が肥満に大きく関与していることは間違いないと思います。

そして、栄養学で教えられるように摂取カロリーと消費カロリーの差(余剰なエネルギー)が脂肪となり、肥満につながっていると考えられています。

しかし、人間の身体はそんなに単純ではありません。ここで、人の身体を動かすためのエネルギー源について説明したいと思います。

一般的に筋肉など、人が生きるために働くために必要なエネルギーは糖質(ブドウ糖)だといわれています。これは間違いない事実ですが、実は細胞にはもう一つのエネルギー源があるのです。

それが脂肪です。専門的には脂肪酸-ケトン体系 と呼ばれます。こちらは糖ではなく、脂肪をもとにエネルギーを 作りだす機構になります。

そして、この糖と脂肪の2つのエネルギー源のうち、人にとってどちらが効率的かというと脂肪です。しかし、現代社会の人々はほとんどの方が糖をエネルギー源としています。これはなぜでしょうか。

身体は血中に糖分が多いと、エネルギー産生に糖を優先的に使います。これは高血糖状態が続くと、身体にとって大きな負担がかかるために生じる生理的な反応です。

現代社会の食事は主食であるパン、ご飯からの糖質摂取が過剰になっています。そのため、常にエネルギー源が糖となってしまっているのです。食後2~4時間経過すると、やっと脂肪を消費してエネルギーを作るようになります。しかし、そのころには次の食事をとっているため、また糖からのエネルギー産生が主となってしまいます。

脂肪をエネルギー源にすると、脂肪がつきにくくなるのは想像がつくと思います。しかし、糖をエネルギー源に使うと脂肪の燃焼効率が悪くなるのです。また、エネルギー源が糖になってしまうと、もう一つ肥満につながる現象が生じます。それはインスリンというホルモンが関与しています。

インスリンが働くと脂肪がつきやすくなる

インスリンは高血糖状態になると、筋肉や脂肪でエネルギー産生のために血液の中にある糖分の利用を促します。それだけではなく、脂肪の分解を抑制してしまいます。

簡単にいうと、インスリンというのは身体に脂肪を蓄積させる作用をもつホルモンとなります。

また糖質は、過剰になると脂肪細胞に取り込まれ、脂肪となります。つまり、身体の脂肪が増えるのは脂肪だけでなく、糖質にも原因があるのです。そして、現代社会では、脂肪の過剰摂取より、糖質の過剰摂取の問題が大きいと感じています。

以上のことから肥満に悩む多くの人の問題点は「過剰な糖質摂取」ということになります。糖質の過剰摂取によって、

① エネルギー源に脂肪が使われない
② インスリンが分泌されることにより、脂肪の分解が抑制される
③ 余剰分の糖質が脂肪として蓄積される

ということになります。つまり、減量・ダイエットを行うために必要なことはカロリー制限ではなく、糖質制限ということになります。