体を痩せやすくして体重を減らすレプチンとは:DHAとEPAの働き

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私たちの体に多くの脂肪が溜め込まれたとき、脂肪細胞から「レプチン」というホルモンが分泌されます。レプチンが放出されることで体の代謝が高められ、体は痩せやすい状態に向かいます。このようにレプチンというのは、ダイエットによって体重を減らすときに重要となる物質です。

しかし、レプチンを受け取るための「受容体(レセプター)」に異常がある場合、レプチンを正常に働かせることができません。それにより、レプチンによる脂肪の分解が起こらなくなってしまいます。このことから、レプチンを正常に働かせるためには、レプチンの受容体(レセプター)を正常にするための食生活を身につけることが大切です。

そこで、レプチンの働きに関わる脂質と食事について解説します。

トランス脂肪酸とリノール酸の過剰摂取を避ける

脂肪細胞から分泌されるホルモンとして、「レプチン」があります。体脂肪が増加した際に、レプチンは代謝を高めて体を痩せやすくする働きをもっています。これにより、たくさんの脂肪がついてしまったとしても、私たち人間の体は自然に痩せやすい状態になることができます。

それにも関わらず、肥満やメタボリックシンドロームに悩まされている人はたくさんいます。その原因とされるものとして、マーガリンなどの加工油脂に含まれる「トランス脂肪酸」や、コーン油などの植物性油に多く含まれる「リノール酸」などの摂取過剰があげられます。

体脂肪が増加したとき、脂肪細胞からレプチンの放出が起こります。しかし、レプチンを受け容れるための受容体(レセプター)が正しく機能していないと、レプチンの受け取りが正常に行われなくなってしまいます。この場合、レプチンの作用は起こりません。

レプチンの受容体(レセプター)に異常を起こす原因は、トランス脂肪酸やリノール酸などによって引き起こされる「細胞の炎症」とされています。

これらの脂質のうち、トランス脂肪酸は発がん性などが疑われているため、一切摂らないようにするのが望ましいです。

一方でリノール酸は、体内で合成することができない脂質である「必須脂肪酸」に当てはまるものです。このことから、健康を維持するためには、ある程度はリノール酸を摂取する必要があります。

しかし、揚げ物や炒め物の調理などに使われる紅花油やコーン油などには、大量のリノール酸が含まれています。そのため、揚げ物や炒め物などを食べる機会が多い現代の食生活では、かえってリノール酸を必要以上に摂り過ぎてしまう恐れがあるのです。

そのため、必須脂肪酸とはいえ、リノール酸の摂取過剰には注意する必要があります。

レプチンの受容体(レセプター)を正しく機能させるα-リノレン酸

私たち人間の体内で、脂肪の燃焼や筋肉の形成、細胞分裂などが行われるためには、ホルモンが必要になります。このホルモンは、さまざまな種類の脂質を材料としています。

そのため、体の機能を正常に働かせるためには、脂質の摂取が不可欠です。その一方で、脂質を過剰に摂り過ぎてしまうと、余分な脂肪の蓄積による悪影響が体に表れてしまいます。

健康的に痩せるには、そのために必要となる脂質を十分に補う必要があります。このとき、必要な脂質としてあげられるのは、炎症を抑えて血液をサラサラにしてくれる「α-リノレン酸(DHA・EPA)」です。α-リノレン酸は体内でDHAやEPAという物質へと変換されます。

トランス脂肪酸やリノール酸などのように強い炎症を招くような脂質を過剰に摂っており、なおかつα-リノレン酸(DHA・EPA)の摂取量が少ない場合、レプチンの受容体(レセプター)が正しく機能しなくなります。

このことから、レプチンの受容体(レセプター)を正常に機能させるためには、トランス脂肪酸やリノール酸の摂取をなるべく抑える一方で、α-リノレン酸をしっかりと補給する必要があります。

α-リノレン酸は、イワシやサバなどの青魚に多く含まれています。このことから、青魚を積極的に食事で摂り入れ、DHA・EPAを補給することが大切です。

以上に述べたように、脂肪細胞から分泌されるホルモンのレプチンは、脂肪が増えすぎたときに体の代謝を高めて、痩せやすい状態にする働きがあります。

レプチンが正常に働くためには、トランス脂肪酸やリノール酸の摂取を抑え、α-リノレン酸を積極的に摂り入れることが重要になります。それによって、レプチンの受容体(レセプター)が正しく機能できるようになり、レプチンの効果を得ることができます。

レプチンの働きが正常になることで、体の代謝が高められ、体についた脂肪が消費されやすくなります。この状態を維持することができれば、ダイエットを成功させるのは決して難しくはないでしょう。