冷えとダイエットの関係性:冷えを防ぐ野菜の食べ方

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現在、平熱が35℃台である「低体温」の女性が増えています。このような人の多くは、自分が冷えているという自覚症状がありません。また、自覚症状があっても、低体温であることをファッション感覚で自慢する人がいます。

このような低体温症は、さまざまな病気を引き起こしやすくします。さらに、女性の大敵である「肥満」も引き起こしやすくします。

女性では、ダイエット目的に野菜をたくさん摂る人が多いです。実際に、野菜はエネルギー量が少ない一方で食物繊維が豊富に含まれており、これによって便通が改善したり、満腹感を得たりするなどのダイエット効果を得ることができます。ただ、食べ方によっては身体を冷やすため、結果として太りやすい体になることがあります。

そこで、ここでは身体を冷やさない野菜の食べ方について述べていきます。

野菜が身体を冷やす原因:生野菜

通常、生野菜を食べるときには、冷蔵庫や冷水によって冷やします。冷えた食品の摂取は、身体の内側を直接冷やします。そのため、一般的な食べ方で摂取する生野菜は、冷え症の原因となります。

また、生野菜に多く含まれる水分とカリウムも、冷え症の原因となります。これらは、どちらも尿の量を増やす要因となります。尿の回数が多くなると、その分だけ身体が熱を失う機会が多いため、身体が冷えやすくなります。

さらに、野菜の多くは、エネルギー源となる糖質やタンパク質、脂質の含有量が低いです。細胞はこれらを原料として熱を生成します。そのため、これらの栄養素が少ない野菜だけを食べると、燃料不足によって熱産生量が低下して冷えやすくなるといえます。

また、野菜には「セルロース」という繊維質が含まれています。これは、植物の細胞壁の主成分で、人間には消化できません。

セルロースは、加熱や粉砕などによってある程度壊すことが可能です。そのため、加熱や粉砕をしていない生野菜は、人間には消化しづらい食べ物です。体内に入ったセルロースは水分を吸収して排便を促します。

この作用は、便秘の解消に有効です。ただ、食べ過ぎると腹痛や下痢を引き起こすことがあります。下痢は体外へ熱が放出される機会が多いため身体を冷やします。

このように、生の野菜には身体を冷やすさまざまな要因があるのです。そのため、冷えを防ぐためには、野菜の食べ方を工夫することが大切です。

身体を冷やさない野菜の食べ方

身体を冷やす要因の一つであるセルロースは、加熱をすることによって壊れやすくなります。そのため、温野菜の摂取回数を増やすと、腹痛や下痢が起こりづらくなって冷えを防ぐことができます。また、加熱されることによって食材の温度が上がるため、身体を内側から冷やすことを防げます。

また、生野菜を食べるときは、ドレッシングなどによって少量の塩分とともに野菜を摂取することをおすすめします。塩分に含まれるナトリウムには、身体に熱を溜める働きがあります。寒冷地の食事が塩辛い傾向にあるのは、この働きを感覚的に知っていたからと考えられています。

さらに、生野菜を冷水ではなく50℃前後のぬるま湯で洗って食べることをおすすめします。50℃前後のぬるま湯で洗浄すると、野菜の水分量が回復して食感が良くなるとともに、身体が冷えることを防げます。また、生野菜のみに含まれる「酵素」もほぼ壊れず摂取できます。

酵素とは、身体のさまざまな活動に関与しているものであり、加齢とともに減少します。野菜は、このような酵素の補充に適した食材です。ただ、酵素は熱に弱いため、加熱した野菜には含まれません。そのため、冷えを防ぐために加熱した野菜ばかり食べると、身体のさまざまな機能が低下しやすくなります。

野菜は、健康や美容の維持のために欠かせない食品です。ただ、食べ方が偏ると、その効果を十分に発揮できなくなります。そのため、これまでに述べたような身体を冷やさない工夫を行いながら、加熱した野菜と生野菜をバランスよく食べることが大切です。