糖質制限ダイエット中の注意点:水分摂取、アルコール、薬

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糖質制限ダイエットが安全であることは、多くの研究により証明されています。日本はごはんを主食としますが、これら炭水化物(糖質)を多く含む食品を食べなくても問題ないのです。

しかし、糖質制限を行うとき、注意することはいくつかあります。例えば、水分摂取やアルコール摂取などで気を付けなければいけません。今回はそのことについて述べます。

水分摂取を十分に行う

糖質制限ダイエットを行うと、最初の1週間程で、肝臓にある「グリコーゲン」というエネルギー源を使い果たしてしまいます。

グリコーゲンは約1~3キロの水と結合しています。つまり、体重にはこのグリコーゲンと結合した水の重さも加わっているということです。グリコーゲンを使ってしまうと、同時に水分もなくなります。これが、糖質制限を行いはじめに急激に体重が減る理由です。

私たちの体のうち、成人では約60%が水分です。そのため、体内の水分量が減るとすぐに体重が落ちてしまいます。糖質制限では、「糖質を減らす → グリコーゲンが減る → 同時に水分も少なくなり、体重が減る」という現象が起こるのです。

つまり、糖質制限ダイエットを行うと体内の水分量が減ってしまいます。このような理由から、糖質制限中は水分摂取をこまめに行う必要があります。

アルコールに弱くなる

糖質制限を行なっている中で「アルコールに弱くなった」という人は多いです。これには3つ理由があります。

一つ目は体内水分量の低下による、血中アルコール濃度の上昇です。先ほど述べたように、糖質制限中は体内の水分量が減っています。このため、アルコールが体内に入ると、同じ体重の人より血液中のアルコール濃度が高くなることが考えられます。

また、アルコールの分解には水分が必要です(飲酒の翌日、喉が渇くのはこのためです)。体内水分量が少ない状態で、さらにアルコールの分解に水分が必要になるので、血中アルコール濃度の上昇を促す可能性があります。

二つ目はアルコール吸収速度の上昇です。炭水化物を一緒に摂取すると胃内での停滞時間が長くなるといわれています。つまり、炭水化物を一緒にとるとアルコールの吸収速度が遅くなります。糖質制限中はもちろん炭水化物の摂取を控えていますので、アルコールの吸収速度が早くなると考えられます。

三つ目は肝臓によるアルコール分解能力の低下です。糖質制限中は食事による糖質摂取が少ないため、血糖値を維持するために肝臓での糖の合成が多くなります。

人体において、赤血球は唯一、エネルギーをブドウ糖(糖質)からしか得ることができない細胞です(よく勘違いされているのですが、脳はブドウ糖以外にもケトン体と呼ばれる脂肪の分解物をエネルギー源にすることができます)。

この赤血球は人体において重要な役割を果たしているため、最低限の血糖値の維持は大切になります。つまり、糖質制限中は肝臓の働きが通常より重要になります。

アルコールを分解する役割は主に肝臓が担います。そして、アルコール分解と糖の合成のうちどちらの役割が重要かというと、糖の合成です。つまり、アルコール摂取時、肝臓は糖の合成機能を優先するため、アルコール分解能力が低下してしまうと考えられます。

以上のことから、肝臓による代謝が必要なものは注意が必要です。例えば、薬や食品添加物など体にとって異物である物質は肝臓で解毒が行われます。つまり、薬や食品添加物を多く取っている人は、糖質制限中にその影響が出やすくなる可能性があるのです。

今回の内容をまとめると、以下のようになります。

・糖質制限中は体内水分量が少なくなるため、こまめな水分摂取が大切
・アルコールや薬、食品添加物の摂取には十分な注意が必要

特に、現在薬を飲まれている方は、糖質制限を行う前に医者と相談して行うことが大切です。これは、薬による副作用を避けるためにも重要です。