便秘と乳酸菌の関係性:乳酸菌の効果

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善玉菌である乳酸菌は、体の健康にとって欠かせないものです。腸内に乳酸菌が多く存在すると、腸内環境が良好になります。腸内環境の悪化は、アトピーや肌荒れ、免疫機能の低下などの、さまざまな問題を引き起こすため、健康的な生活を送るためには、腸内環境が整っていることが必要不可欠です。

こうしたことから、乳酸菌を摂取することはとても大切なことだといえます。

便秘解消や肌荒れ予防、免疫機能向上など、さまざまな健康効果を持つことで知られる乳酸菌ですが、それぞれのメカニズムについて詳しく理解している人は多くありません。

しかし、乳酸菌の効果を最大限に発揮させたいのであれば、そうしたメカニズムについて理解しておくことは重要です。メカニズムを知った上で乳酸菌を摂ると、適切な方法で乳酸菌を摂取できるようになるため、得られる効果も高くなります。

そこで今回は、「便秘と乳酸菌の関係性」について解説します。

便秘の種類

日本において、便秘に悩む人は多くいます。特に便秘は、男性より女性に発症しやすいものです。

ただ、多くの人が悩まされている便秘ですが、便秘に対して正しい認識を持っていない人がほとんどです。便秘というと、大きく分けて「食物繊維が足りない」「ストレスが溜まっている」「運動不足のせい」という3つの原因が考えられます。

そして実際に、便秘を解消しようと考えたときに、野菜を多めに摂取したり運動習慣をつけたりする人は多いです。

しかし、半数以上の人はそうした対処で便秘を解消することができません。これは、便秘を単純に考えすぎているために起こることです。一言で便秘といっても、原因は人それぞれです。

当然、原因が異なれば治療法も違います。そのため、便秘を解消するためには、「あなたの便秘を引き起こしている本当の問題」を見つけることが重要になります。そうすることで、あなたの便秘に合った正しい対処方法を行うことができるようになります。

便秘の原因は、大きく分けて「ストレス型」「腸の運動不全型」「直腸・肛門型」の3つに分類されます。

ストレス型

排便は、腸が運動することで行われます。そして腸の動きは、自律神経と呼ばれる無意識下で働く神経によってコントロールされています。

そのため、自律神経の活動が悪くなると腸の運動も低下してしまい、排便が起こりにくくなります。

そして、自律神経はストレスの影響を大きく受けます。そのため、ストレスが過剰にかかりすぎると、自律神経の活動が悪くなって腸の運動が妨げられます。その結果として便秘になってしまうのが、ストレス型の便秘です。

腸の運動不全型

既に述べたように、便は腸が運動することで排泄されます。そのため、腸の動きが悪くなると便秘になります。

自律神経の問題ではなく、「食物繊維の摂取不足」「運動不足」「下剤の飲み過ぎ」などでも、腸の運動は悪くなります。その結果として便秘になってしまうのが、腸の運動不全型の便秘です。

直腸・肛門型

通常であれば、便は腸から直腸・肛門に送られると、反射的に便意をもたらして排泄される仕組みになっています。

ただ、便意があるのに我慢したり肛門周囲の筋肉が衰えていたりすると、こうした反射が起こらなくなります。その結果として排泄機能が低下してしまうのが、直腸・肛門型の便秘です。

このように、一言で便秘といっても、原因はさまざまであることを理解しておいてください。

便秘と乳酸菌の関係性

便秘にはさまざまな原因があり、それぞれに適した対処を行わなければ問題が解消されることはありません。それでは、便秘の解消に有効だとして知られている乳酸菌は、どのタイプの便秘に効くのでしょうか。

乳酸菌が便秘の解消に効果的だといわれている理由は、乳酸菌に腸内環境を整える作用があるためです。

乳酸菌などの善玉菌が増えて腸内環境が良くなると、腸内は酸性環境になります。逆に悪玉菌が多くなり腸内環境が悪くなると、腸内はアルカリ性になります。そして、腸内が酸性になると、腸の運動が活発に行われるようになります。

つまり、乳酸菌は「腸の運動不全型」の便秘に効果的だといえます。

腸内の乳酸菌が不足すると、腸の運動は低下してしまい、最終的に便秘になります。そして、便秘になると、さらに腸内に便が溜まります。こうして腸内に蓄積された便は、異常発酵を起こして毒素を出し悪玉菌を増殖させ、さらに腸内環境を悪化させます。

その結果、さらに腸の運動性は悪くなり、便秘が悪化します。

乳酸菌は、腸内環境を整えて便秘の発症を防ぐ効果があります。また、すでに便秘の状態である悪化した腸内環境を改善する作用もあります。つまり、乳酸菌を摂取することで、腸の運動不全型便秘を予防・解消することができるといえます。

このように乳酸菌は、腸内環境を整えることで、結果的に腸の運動を活発にする役割があります。便秘と乳酸菌には、このような関係性があることを知っておいてください。

今回述べたように、乳酸菌によって腸内環境が良好になると、腸の運動が活発になるため、便秘を予防・解消することにつながります。そして、当然ながらストレス型や直腸・肛門型の便秘であれば、いくら乳酸菌を摂取しても効果を発揮しない可能性が高いといえます。

そうしたことを防ぐためにも、便秘やその解消法についての正しい知識を学び、適切な対処を行うようにすることが大切です。