乳酸菌の種類と乳酸菌を多く含む食品

nyusannkin

腸内環境が体の健康にとって重要だということは、一般的に知られていることです。腸内環境の悪化は、便秘や肌荒れ、免疫機能の低下などにつながります。

そのため、健康的な生活を送るためには、腸内環境を整えることが重要だといえます。

そして、腸内環境を良好にするためには、腸内に棲息する善玉菌を増やす必要があります。腸内環境は、体に良い働きをする善玉菌と、逆に悪い作用を及ぼす悪玉菌のバランスによって決まります。

腸内に存在する善玉菌の数が多くなれば腸内環境は整い、逆に悪玉菌が増えると腸内環境は悪化します。

そして、腸内環境を良好にする善玉菌の1つに「乳酸菌」があります。つまり、乳酸菌を多く含む食品を意識して摂取すると、腸内環境は整いやすくなります。

また、乳酸菌にはいくつかの種類があり、それぞれによって多く含まれている食品が異なります。

そのため、腸内環境を整えるためには、乳酸菌の種類とそれぞれの乳酸菌が多く含まれている食品を知っておくことが大切です。

そこで今回は、「乳酸菌の種類と乳酸菌を多く含む食品」について解説します。

乳酸菌の形状による分類

乳酸菌は、腸内環境を整える善玉菌の代表的なものです。ただ、一言で乳酸菌といっても、乳酸菌にはさまざまな種類があります。乳酸菌には、確認されているだけでも30種類を超える種類があります。

そして、それらは形の違いによって大きく「ビフィズス菌」「乳酸桿菌(ラクトバチルス)」「乳酸球菌(ラクトコッカス)」の3つに分類されます。ただ以前と違い、ビフィズス菌は乳酸菌とは別物と区別されていることが多いため、ここでは乳酸桿菌(にゅうさんかんきん)と乳酸球菌の2つに分けて説明します。

乳酸桿菌

乳酸桿菌とは、乳酸菌の中でも「棒状」の形をしているものです。乳酸桿菌は主に、小腸に棲息しており、免疫機能を高めたり腸内に入った有害物質を除去したりする役割があります。

また、乳酸桿菌は一般的に有名な「ピロリ菌」の処理を行う役割も担っています。

乳酸球菌

乳酸球菌とは、その名の通り「球状」の形をしているものです。乳酸球菌は、乳酸桿菌と同じように免疫機能を高める役割を担っています。またそれだけではなく、乳酸球菌にはコレステロール値を下げる働きがあります。

乳酸菌は、このように形状の違いによって、大きく2つに分類することができます。

乳酸菌の生息場所による分類

さらに乳酸菌は、生息する場所の違いによって「植物由来」と「動物由来」の2つに分けることができます。

植物由来の乳酸菌とは、ぬか漬けやキムチ、味噌、しょうゆなどの発酵食品や果物、野菜といった植物性食品に含まれる乳酸菌のことを指します。それに対して動物性の乳酸菌は、ヨーグルトやチーズといった動物性食品に入っている乳酸菌のことをいいます。

こうした植物由来と動物由来の乳酸菌には、それぞれの菌が生きるために必要な栄養源に大きな違いがあります。

具体的には、植物由来の乳酸菌は、植物の茎や枝、葉っぱなどから分泌される液体を主な栄養源としています。そして、そうした分泌物は大量に出ることはないため、植物性の乳酸菌は、非常に限られた栄養源の中で生きています。

その一方で、動物性の乳酸菌は、動物の腸内に生息しています。動物の腸内には、動物が食べた物などが豊富に存在するため、乳酸菌にとって栄養源となるものがたくさんあります。

こうしたことから、「植物性の乳酸菌は動物性の乳酸菌と比較して、悪条件でも生きることができる特徴がある」といえます。ただ、そうだからといって、植物由来の乳酸菌の方が体に良いというわけではありません。

体の健康を維持するためには、植物由来と動物由来のどちらの乳酸菌も欠かすことができません。つまり、両者をバランス良く摂ることが大切です。

このように、乳酸菌は生息する場所によっても分類することができるということを知っておいてください。

乳酸菌を多く含む食品

乳酸菌には、いくつかの分類方法があります。その中でも、植物由来と動物性由来に分けることは、乳酸菌をバランスよく摂取するために便利です。

植物由来の乳酸菌と動物由来の乳酸菌が多く含まれる食品を知ることで、食事の中にそれぞれの乳酸菌をバランス良く取り入れることができるようになります。そこで、以下にそれぞれの乳酸菌を多く含む食品についてまとめます。

植物由来の乳酸菌を多く含む食品

・キムチ

・味噌

・ザーサイ

・ぬか漬け

・しょうゆ

・みりん

・麹(こうじ)

・甘酒

・ピクルス

動物由来の乳酸菌を多く含む食品

・ヨーグルト

・チーズ

・くさや

・なれずし

以上のように、さまざまな食品に乳酸菌が含まれています。そして、食事で乳酸菌を意識して摂る際には、こうした植物由来と動物由来の乳酸菌のバランスを考えて摂取することが大切です。

今回述べたように、腸内環境を整える役割がある乳酸菌には、いくつかの分類方法があります。その中でも、乳酸菌を植物由来と動物由来に分類する方法は、バランス良く乳酸菌を摂取するために有効な分類法だといえます。

こうした乳酸菌の違いを知ることで、効率的に乳酸菌を摂取することができるようになります。