腸内フローラと機能性食品の関係性

kinousei

腸内フローラとは、腸内における腸内細菌のバランスを表す言葉になります。腸内細菌には、善玉菌と悪玉菌と呼ばれる種類の細菌がおり、これらが寄り添って生息しています。そうした腸内細菌の様子が、お花畑(フローラ)のように見えることから腸内フローラと呼ばれています。

こうした腸内フローラの状態は、体の健康に大きく影響します。腸内フローラが乱れていると、便秘や下痢、アトピーなど、さまざまな病気にかかりやすくなります。

また、そうした腸内フローラを研究する中で生まれたものに「機能性食品」があります。機能性食品とは、簡単にいうと「体の機能(働き)を高める食品」のことを指します。

そして、腸内細菌の研究が進むにつれて、機能性食品の新たな役割が見つかるようになりました。

そのため、このような腸内細菌と機能性食品の関係性について学ぶことで、腸内環境の重要性を再認識できるだけでなく、機能性食品との関わり方を知ることができます。

そこで今回は、「腸内フローラと機能性食品の関係性」について解説します。

機能性食品とは

機能性食品という言葉は、「聞いたことがあるけど詳しくは知らない」という人が多いと思います。特に、健康を意識している人は、スーパーなどで見かけたことがあるのではないでしょうか。

そして一般的には、機能性食品はサプリメントや健康食品と同等に扱われているのが現状です。しかし実際には、機能性食品は、サプリメントや健康食品の中で国が定めた基準を満たした食品のことを指します。

具体的には、機能性食品は「特定保健用食品(トクホ)」と「栄養機能食品」の2つに分類されます。

特定保健用食品は、一般的に「トクホ」と呼ばれるものです。トクホという言葉を聞いたことがある人は多いと思います。これは、機能性食品の中でも、「科学的に特定の効果(保健機能)が認められているもの」のことをいいます。

国が規定した基準を満たし、国による審査・承認を経たものだけがトクホとして認められ、「特保マーク」が付けられます。

例えば、お茶や黒酢ドリンクなど、トクホの商品は一般的なスーパーにも多く売ってあります。全ての商品に共通した特保マークが付いているため、意識して見てみるとすぐにわかるはずです。

一方で、栄養機能食品とは、いわゆるサプリメントのことを指します。ただ、サプリメントの中でも、中に含まれる成分が国の規定した基準を満たしているものだけが、栄養機能食品として認められます。

国の基準を満たしていないサプリメントは、含まれている成分しか表示できないのに対して、栄養機能食品は成分が体に及ぼす効果・効能を示すことができます。

例えば、栄養機能食品であれば、「○○に含まれるカルシウムは骨や歯を作るために必要な栄養素です」というように、栄養素の働きを記載することができます。しかし、栄養機能食品以外のサプリメントであれば、「カルシウム○○㎎」としか表示できません。

このように、機能性食品とは「体の機能を高める効果を国に認められている食品である」ということを知っておいてください。ただ、「機能性食品だから質が高い商品だとは限らない」ということを理解しておくことも大切です。

腸内フローラと機能性食品の関係性

機能性食品とは、国が規定した基準を満たし、体の機能を高める効果が認められている食品のことをいいます。そして、ここでいう機能とは、食品に備わっている「栄養」と「味覚」「生体調整」のうち、生体調整機能のことを指します。

生体調整機能とは、体のバランスが崩れたときに自然と調整してくれる働きです。

例えば、食べ物を食べた後は、一時的に血液中の糖分量(血糖値)は上昇します。ただ、血糖値が高い状態は、体の健康にとって好ましいことではありません。そのため、体は自然に血糖値を下げるように調整してくれます。

このように、体が治癒する力を高める効果がある食品を機能性食品といいます。

当然ながら、機能性食品も食事と同じように、食べた後は消化されて腸から吸収されます。そのため、腸の働きが悪くなっている場合には、せっかく含まれている栄養素も吸収されず効果を発揮することができません。

そして、腸における栄養素を吸収する働きを大きく左右するのが、「腸内細菌」になります。

腸内には、腸内細菌と呼ばれる細菌が生息しており、腸内環境を作っています。具体的には「善玉菌」と「悪玉菌」と呼ばれる腸内細菌が共生しています。そして、この2つの細菌がバランスを取ることで腸内環境は整います。

また、こうした善玉菌と悪玉菌が共生している様子は、複数の異なった種類で作られた花畑のように見えることから、「腸内フローラ」と呼ばれます。

つまり、腸内フローラの状態が整っていれば(善玉菌と悪玉菌のバランスが取れている)機能性食品を腸から十分に吸収することができるようになります。逆に、腸内フローラが良くない状況であれば、いくら機能性食品を食べても体の生体調整は働きません。

さらに機能性食品の中には、それ自体が腸内フローラを整える役割を持っているものもあります。

例えば、乳酸菌が多く含まれている機能性食品は、腸内の善玉菌を増やすように働くため、腸内フローラを整える役割があるといえます。そして腸内フローラの状態が良くなれば、結果的にその他の機能性食品の効果も出やすくなります。

このように、腸内フローラと機能性食品には、「腸内フローラが整うことで機能性食品の効果が高まる」「機能性食品によって腸内フローラが整う」という相互の関係性があることを知っておいてください。

今回述べたように、機能性食品とは、国が定めた基準を満たした食品のことを指します。そして、そうした機能性食品には、体の生体調整を行い、体の健康を維持する役割があります。

ただ、機能性食品が持つ生体調整機能を十分に発揮するためには、腸内フローラとの関係性を知っておくことが大切です。

こうした機能性食品と腸内フローラの関係性を知っておくことで、より効率的に機能性食品の効果を高めることができるようになります。