腸内細菌とは何か?:腸内フローラについて学ぶ

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健康を維持していく上で、「腸」について学ぶことは大切です。腸は「第二の脳」と呼ばれるように、体にとって脳と同じくらい重要な役割をしている器官です。

あなたの体を動かせるためのエネルギーは、あなたが食べた物から作られます。食品は、胃や腸で消化されて、さらに腸内で選別された後、はじめて体内へ吸収されます。

このように、腸には食べた物を吸収できる形まで分解したり、「それが体内に入っても安全か」ということを識別したりする役割があります。そのため、もし腸が上手く働いていなければ、エネルギー不足になったり、不必要なものが体内に侵入したりすることになります。

そうしたことを避けて健康的に生活するためにも、腸について学んでおくことは大切です。

特に、腸における健康を考える上では、「腸内細菌」が重要になります。腸内細菌としては、例えば乳酸菌やビフィズス菌などが知られています。腸の働きは、腸内に存在する細菌のバランスによって大きく影響されます。腸内細菌のバランスが整っていれば、腸は正常に機能することになります。

そこで今回は、「腸内細菌と腸内フローラ(複数の腸内細菌が共存している様子)」について解説します。

腸内細菌とは

健康的な生活を送るためには、腸の働きについて学ぶことが欠かせません。体にある器官の中でも、腸は人が生きていく上で非常に重要な役割をするものです。

例えば、人はエネルギー源がなければ生命を維持することができません。また、そうしたエネルギー源は、食べ物から得られます。そして、食品を消化、吸収してエネルギー源にするためには、腸が適切に働いていることが欠かせません。

つまり、腸は生命を維持するためになくてはならない器官だといえます。

このように、人の生命維持にとって欠かせない腸の働きを支配しているのが「腸内細菌」です。腸内細菌とはその名の通り、「腸の中に棲んでいる細菌」のことを指します。

人間の腸内には、約3万種類の腸内細菌が1000兆個ほど棲んでいます。

腸内細菌は、1つ1つは肉眼では見ることができないほど小さなものです。ただ、全ての腸内細菌を集めて重さを測ると、約2キロもあるといわれています。

あなたの腸内にも、こうした腸内細菌が存在しており、腸の壁にくっついています。そして腸内細菌は、腸の働きに影響を与え、最終的にはあなたの健康状態を左右する力を持っています。

このように、腸内細菌とは、人間の腸内に存在する細菌のことであり、「その人の健康に大きく影響するものである」ということを知っておいてください。

腸内フローラとは

人間の腸内には、約1000兆個の細菌が棲息しています。そうした腸内細菌は、腸の働きはもちろんのこと、宿主の健康に大きな影響を与えます。

そして腸内細菌は、大きく分けて「善玉菌」と「悪玉菌」「日和見細菌(ひよりみさいきん)」の3つに分類されます。これらがバランスよく存在することで、腸は適切に働くことができます。

3つの腸内細菌の役割は、それぞれ異なります。善玉菌は、腸内にとって良い働きをする細菌であり、悪玉菌は逆に腸の作用を悪くします。そして、日和見細菌は、「善玉菌と悪玉菌のうち、腸内に多く存在する方の味方をする」という特徴を持っています。

つまり、善玉菌が多ければ日和見細菌は腸にとって良い働きをして、逆に悪玉菌が優位な状態であれば日和見細菌は悪玉菌と同じ作用を示すことになります。善玉菌としては、先に述べた乳酸菌やビフィズス菌などが一般的に知られています。

そして、基本的な腸内細菌のバランスは「善玉菌:悪玉菌:日和見細菌 = 2:1:7」です。このように、全体の7割を日和見細菌が占めています。そのため、腸内細菌のバランスは、ちょっとしたことで一気に変化します。

例えば、アルコールを飲むなど、少し悪玉菌が増えるような生活を行うとします。そうすると、悪玉菌の数が少し多くなることで、全体の70パーセントを占める日和見細菌が悪玉菌の味方をするようになります。これにより、腸内環境は一気に悪化することになります。

このように、腸内環境は、善玉菌と悪玉菌、日和見細菌という3つの腸内細菌が共存して作られます。

そして、こうした3つの異なる細菌が棲息している腸内を顕微鏡で確認すると、複数の植物が並んでいる「お花畑(フローラ)」のように見えます。そのことから、3つの腸内細菌が共存している様子を「腸内フローラ」といいます。

つまり、腸内フローラは、腸内細菌のバランスを表すものであり、腸の健康状態を図る指標になります。

こうしたことから、腸内フローラを整えることは健康にとって欠かせないといえます。

今回述べたように、体の健康を維持するためには、腸が適切に働いていることが大切です。そして、腸の機能に大きく影響するのが腸内細菌です。

腸内には、善玉菌と悪玉菌、日和見細菌という3つの腸内細菌がバランスよく存在しています。そうした複数の細菌が共存している様子を腸内フローラといい、体の健康を図る指標になります。

健康的な生活を送るためには、こうした腸内細菌に関する基本的なことを理解しておくことが重要になります。