腸内細菌の役割について学び病気の予防につなげる

tyonai

病気を予防することは、健康に生活していくために欠かせません。ただ、ほとんどの病院や医者は、病気になった人への治療法は学んでいますが、病気の発症を防ぐための方法はあまり知りません。

そのため、病気を予防して健康に生活するためには、あなた自身が体について学ぶことが大切になります。そして、健康について理解するためには、腸の働きについて知っておくことが欠かせません。

腸は、人間が生命を維持するための、さまざまな役割を担っています。そのため、腸が適切に働くことは、病気の予防に大きく影響します。

また腸の働きは、腸内に棲息する「腸内細菌」によって決まります。腸内細菌がバランスよく存在していれば、結果的に腸は機能を発揮するようになり、本来の役割を果たすようになります。

こうしたことから、腸内細菌の働きについて学び生活に生かすことは、病気の予防につながるといえます。

そこで今回は、「腸内細菌の役割」について解説します。

栄養吸収

人が活動するためには、心臓や胃腸、筋肉など、さまざまな体の器官が適切に働く必要があります。

例えば、食べ物を食べるためには、胃腸が動かないと消化吸収することはできません。また、歩くためには、足の筋肉が伸び縮みすることが欠かせません。

そして、このように内臓や手足の筋肉が働くためには、それぞれの細胞を動かすためのエネルギーが必要になります。エネルギーがあって、初めて内臓や筋肉は活動することができます。

つまり、人が生命を維持する上で、エネルギーを作り出すことは必要不可欠なことだといえます。

そして、こうしたエネルギーの多くは、あなたが食べている食品から作られます。エネルギーは、食べ物に含まれている栄養素である「炭水化物」や「脂質」「たんぱく質」を分解(消化)して、体内へ吸収した後に合成されます。

胃や腸で消化された食べ物は、小さな栄養素となって腸内から血液中(体内)へ吸収されます。つまり、腸には栄養を吸収する作用があります。

また、こうした腸の働きを作り出しているのが「腸内細菌」です。腸は、腸内細菌がバランスよく存在して本来の機能を発揮します。そして、そのような状態でなければ、栄養素を適切に体内へ吸収することができません。

このように、腸内細菌には、「摂取した食べ物の栄養素を体内へ吸収する」という役割があります。

免疫機能

人が活動するためには、食べ物から栄養素を吸収して、エネルギーを生み出すことが欠かせません。そして、栄養素を体内に効率良く取り入れるためには、腸内細菌が適切に働いていることが重要になります。

また腸内細菌は、こうした栄養の吸収だけでなく、「免疫機能」にも関係していることが明らかになっています。

免疫機能とは、体に異物を進入させないようにしたり、体内へ入った有害物質を排除したりする働きのことをいいます。体には、もともと免疫機能が備わっているため、ちょっとしたウイルスなどが入っても、すぐに体調が崩れる起こることはありません。

その一方で、免疫機能が低下してしまうと、簡単に病気にかかりやすくなったり、不調を引き起こしたりするようになります。そのため、人が健康的に生活するためには、免疫機能が適切に働いていることが欠かせないといえます。

そして、免疫機能の約70パーセントを腸内細菌が担っているといわれています。つまり、腸内細菌が体の免疫機能を決めているといっても過言ではありません。

例えば、病原菌などの有害物質の多くは、腸から体内へ侵入します。そのため、腸は腸内に入った物質を有害かどうか識別することで、体内に異物が入り込むことを防いでいます。

もし、腸内細菌が適切に働いていないと、体にとって有害な物質を識別することができずに体内へ取り込むことになります。そうしたことを防ぐために、腸内細菌は腸壁(腸の内側)に張り付いて、腸に入ってきた物質を吸収すべきかどうかを判断しています。

さらに、腸からは「腸液」と呼ばれる液体が分泌されています。そして、腸液にはウイルスなどの有毒な物質を解毒する作用があります。そのため、腸内に入った物質の多くは、腸液に触れることで無毒化されます。

このように腸内細菌は、「体内に取り込む物質の識別」と「腸液による解毒」を行うことによって、体の免疫機能に関わっています。

今回述べたように、腸内細菌には、一般的に知られているような「栄養吸収」という役割だけでなく、「免疫機能」という働きも担っています。そうした腸内細菌の機能を知ると、「健康にとってどれほど腸内環境が大切か」ということを理解できます。