痛みが強い時期は安静にし、冷やして軽く動かすと治りが早い

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痛みが出現したとき、どのような対応を行なえば良いか悩む人は多いのではないでしょうか。メディアや病院などで「温めた方が良い」「冷やした方が良い」「動かさない方が良い」「動かした方が良い」など対照的なアドバイスを受けることは多いのです。

痛みへは適切な処置が存在します。今回は痛みに関して、具体的な対処法を述べたいと思います。

痛みが強い時期は安静が一番

まず、痛みに対する認識の前提として「痛みは体に必要なもの」という認識をもつことが大切です。痛みは体から発せられる「この動作をこれ以上行うと壊れる」というサインです。つまり、痛みを我慢して動作を行うと、体が壊れてしまう可能性があります。

痛みがある場合、その部位に炎症反応が生じています。炎症反応は損傷した組織が治るために必要な反応です。組織が損傷すると、 痛めた部分を修復する必要があるのです。

炎症反応のはじめ、損傷した細胞は壊死するため、その部位から除去されます。その後、傷ついた部位を修復します。

この壊死した細胞は、痛みを増強する物質を放出します。これは、今以上に刺激が加わることで壊死細胞を増やさないようにするためです。つまり、痛みという不快刺激を使って、体へこれ以上負担をかけないようにしているのです。

以上のことから、痛みが強い時期は「炎症部位に刺激を加えない」ことが重要になります。言い換えれば、この時期の対処法は「安静」が一番になります。

この時期の特徴を以下に挙げます。

・何もしてなくても痛い
・少し動かすと痛い
・痛みで夜に目が覚める
・痛い部位に熱感や腫れがある

症状にこのような特徴があるときは、安静を第一に考え、痛みの無い姿勢を探すことが大切になります。

アイシングの方法

痛みが強いときは氷で冷やすことも有効です。冷やすことによって、痛みを感じる神経を鈍くします。

方法として、まず 保冷剤は低温やけどを起こす可能性があるので避けてください。アイスパックかビニール袋に氷を入れて、痛みのある部位を15分ほど冷やします。その後、痛みの無い範囲で軽く動かしてください。これは循環を促して、痛みを増悪させる物質を減らす効果があります。

可能ならこれを1日に2、3回行なって下さい。注意点としては、以下のような症状が認められる場合には中止することがあります。

・冷やしている部位にかゆみがでる
・我慢できないような痛みがでる
・冷やした部位に発疹ができる

対処方法を間違わなければ、この時期は2週間ほどで終わります。

痛みの強い時期が過ぎたら積極的に動かす

痛みの強い時期が過ぎ、「安静時に痛みがある」「夜痛みで目が覚める」といった症状がなくなった場合、組織は細胞の再構築に入ります。

この時期には、組織の修復が主になるため、修復材料を運ぶ血液の流れが重要になります。このときは「積極的に動かす」「温める」など血液の循環を促すことが重要になります。しかし、この時期であっても、痛みを我慢して動かすことは避けるべきです。

ちなみに、「冷やす」「温める」などの処置は時期によって変えなければいけません。例えば、「痛みが強い時期であっても循環を促す必要がある」と述べましたが、これは痛みの強い時期は、「痛み(疼痛)を強める物質の除去」を目的としています。

もっといえば、組織に存在する痛み物質を血液に乗せて運ぶため、「静脈」「リンパ液」の流れを促します。痛みが強い時期は、動脈の流れを促す「温める」という刺激をさけ、冷やさなければいけません。

それに対して、先ほどの痛みが落ち着いた時期では、組織に修復するための材料を運ぶ「動脈」の流れを促します。そのため、前述の通りこの時期では「温める」という処置を行います。

ここまでをまとめると、以下のようになります。

・痛みが強い時期は安静が大切であり、冷やすことが効果的

・さらに、痛みのない範囲で動かすことは疼痛の軽減につながる

・安静時の痛み、夜間時の痛みなどが改善したら、「温める」「積極的に動かす」ことが効果的

・しかし、どの時期でも痛みを我慢して動かすことは避けた方がよい

炎症は慢性化させないことが大切です。そのためには、痛みが強い時期の対応を適切に行うことがとても重要になります。