子供の塾通いは怪我や痛みの原因になる

7cd6f3d069c0e2c0d4090c779011b417_s

最近は、小学生でも塾に通っている人は多いです。文部科学省の調査によると、2014年の小学6年生の通塾率は全国平均で47.9%とされています。

この数値は以前からすると考えられないような値です。今回は、塾に通うことが体にどのような影響を与えるかについて説明します。

塾に通うと寝不足になる

塾に通うと、必然的に睡眠時間が短くなります。塾は学校やクラブ活動が終わった後にあるため、寝る時間が遅くなるのは当然の結果だといえます。夜8時に帰宅しても、夕食をその時間から食べると、寝るのは10時以降になります。

また、塾に行くことにより、学校の宿題をする時間が減るため、宿題を終わらせるためにさらに寝る時間は遅くなります。

このように塾に通うと、多くの要因から睡眠時間が少なく なります。そして、朝起きることができないことにもつながります。

実は、睡眠不足は背骨を固くしてしまいます。特に胸椎(首と腰の間の骨)の上の方や、肩甲骨の一番上のあたりを固くします。背骨が固くなると「力が入りにくくなる」「肩やひざ、股関節など末端の関節に過剰な負担がかかる」などの現象が起こります。

つまり、睡眠不足の翌日は、特に体が怪我しやすい状態になっているのです。

座る時間が長いと姿勢が悪くなる

さらにいえば、今の小中学生はとても姿勢が悪いです。これは、携帯やゲームなどの影響も大きいと思いますが、塾も一つの要因と考えられます。

人の腰の骨は、正常な状態では前方に少し反っています。これを専門用語で「前弯(ぜんわん)」といいます。ちなみに、その上の胸の高さの背骨は「後弯(こうわん)」、首の骨は「前弯」しています。このように3つの湾曲を作ることにより、バネのように体にかかる衝撃を吸収します。

そして、小中学生の姿勢が悪い原因の多くは腰の骨の前弯不足にあります。背骨が立っていると、自然と腰の骨は反ります。しかし、座った状態だと、腰の反りが自然になくなります。さらに、背もたれにもたれかかるなど、崩れた姿勢になるとさらに反りがなくなります。

塾に通うと、どうしても座る時間が長くなります。これが小中学生の姿勢が悪くなる要因です。

腰の反りがなくなると、腰の骨が固くなることにもつながります。先ほど述べたように、背骨が固くなると、「力が入らない」「四肢の関節に過剰な負担がかかる」などの現象が表れます。塾通いはこのような点からも、小中学生の怪我や痛みに関係していると考えられます。

今の小中学生は驚くほど、腰痛や怪我で病院にかかっている人が多いです。また、側湾症(そくわんしょう)といって、背骨が横に曲がってしまっている状態の子供も多いです。

ただ、このように通塾率が高くなる以前では、小中学生が痛みで病院に通うケースは、今ほど多くはありませんでした。

以上のことを考えると、塾通いが一つの大きな要因になっていると考えることができます。子供さんの体に不調がある方は「今子供にとって何が大事なのか」ということを、もう一度考える必要があるのではないでしょうか。