腰痛は痛みの出かたによって対処法が異なる

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腰痛に対する治療として、病院、メディアでさまざまな方法が紹介されます。「腰を反る運動を行うと良い」「背中を丸める運動を行うと良い」「腹筋を鍛えると良い」など内容はさまざまです。

しかし、一般的に考えて、腰痛の原因は一つではありません。つまり、ある一つの治療がすべての腰痛に効果的なことはありません。今回は、腰痛の中でも代表的な症状「反ると痛い」「座っていると痛い」の2つに対して、それぞれの原因と対処法を解説します。

反ると痛い

腰を伸ばすと痛み(疼痛)が出るケースは多いです。この場合は、腰の中でも「椎間関節」という部位から発せられる痛みです。

この椎間関節は、腰を反ると圧迫するようなストレスがかかります。また、「痛みが出る側に傾ける」「痛みと反対方向に捻じる」とさらに圧迫が強くなります。よって、椎間関節に痛みがある人は、このような動作を組み合わせると痛みが強く出ます。

椎間関節に由来した腰痛の特徴を以下に示します。

・腰を反ると痛い
・仰向けで寝ると腰が浮いた感じがする、痛い
・立っていると痛い
・歩くと痛い

このような痛みの特徴がある場合は、椎間関節に由来した疼痛の可能性が高いです。

座っていると痛い

座っていると痛みが出るケースも多いです。この場合は、腰の中でも「椎間板」という部位から発せられる疼痛です。

椎間板は腰を丸めた姿勢で、圧迫ストレスがかかります。特に、同じ姿勢を保っている場合に、痛みが出やすいです。

椎間板性の疼痛の場合は、動かしても痛みが出ないことが多いです。「ずっと座っている」など、姿勢の保持で疼痛が悪化します。前屈動作で強い疼痛が出る場合は、損傷の程度が強い可能性が高いので、注意してください。

よく知られている「ヘルニア」も椎間板の病気なので、特徴は似ています。しかし、ヘルニアの場合は、腰痛より神経の症状が主になります。神経の症状には「下肢の筋力低下」「下肢の感覚異常」などがあります。椎間板に由来した疼痛の特徴を以下に示します。

・腰を丸めた姿勢を保持していると痛い
・動き始め(朝も含めて)に痛く、動いていると痛くない
・特に車に乗っていると痛みがでやすい
・正座が楽
・低い椅子、床に座っていると特に痛い

このような特徴がある場合は、椎間板に由来した疼痛の可能性が高いです。

それぞれの対処法

痛みの対処法の基本は「痛みが出る動きと反対の動きを行う」ことです。

「ある動きで痛みが出る」ということは、「普段からその動きをよく行う傾向にある」ということを示します。そして、ある特定の動きを繰り返すと、ある一ヵ所にストレスが過剰にかかり、痛みを誘発してしまいます。そのため、それぞれに合った運動は以下のようになります。
 
・反って痛い場合 → 腰 を曲げるような運動
例) 仰向けで寝た状態で、両ひざを抱え込み背中を丸める運動等

・座っていると痛い場合 → 腰を反るような運動
例) うつ伏せで寝た状態から、手をついて体を反らす運動

単純ですが、このように症状によって対処法が異なります。また、座っていると痛くなる場合、以下のような対処も効果的です。

・15分に一回は体を動かす
・座って作業をするときは、腰と背もたれの間にタオルなどのサポートを入れる
・寝る前、仰向けで、机やソファーに足を乗せた(ひざを曲げた状態)状態で30分程休む

これらの対処方法は椎間板への負担を減らします。

以上のように、腰痛といっても原因はさまざまなため、対処法も異なります。全ての腰痛に有効な治療などありません。大切なことは、実践してみて、合わないものは止めることです。人に聞いたことよりも、自分の体の反応を大事にしてくだい。