吐き気止め、下痢止めの薬は症状を悪化させる

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薬は病気を治さないどころか、症状を悪化させることがあります。その代表的な例として、吐き気止めや下痢止めの薬があります。

それでは、なぜ吐き気止めや下痢止めの薬を使用するのは良くないのでしょうか。これには、きちんとした理由があります。

吐き気止めの薬のデメリット

体調が悪く気分がすぐれないとき、吐き気を生じることがあります。そこで医者にかかると吐き気止めの薬を処方されることがあります。ただ、下手に吐き気を止めるのは危険です。

そもそも、なぜ吐き気を催しているのでしょうか。それは、体内の悪い毒素を外に出そうと体が反応しているからです。

例えば、食中毒のときがあります。病原菌に汚染された食べ物を食べ、体内に毒素が入ってきたとき、私たちの体は毒素を外に出すために頑張って食べたものを吐こうとします。これにより、病原菌や毒素によって起こっている症状をできるだけ早く治そうとします。

確かに嘔吐は苦しいですが、「吐く」という反応が起こるのは大きな意味があるのです。

このとき、吐き気止めの薬を使用すればどうでしょうか。本来は嘔吐によって出すべき毒素が体内に溜まり、よけい症状が悪くなってしまいます。薬によって無理に体の反応を抑えつけようとすると、悪い結果しかありません。吐き気があるときは、自然の状態にまかせるのが一番です。

下痢止めの薬はなぜ症状を悪化させるのか

同じことは下痢止めの薬にもいえます。嘔吐によって毒素や病原微生物を排泄することが可能ですが、これは下痢によっておしりから出すことでもできます。

例えばノロウイルスによる感染症は激しい下痢を生じることで有名です。ノロウイルスは腸で増殖するため、体は悪さをするノロウイルスを排泄しようとします。そのために下痢が起こるのです。

ここで下痢止めの薬を使用するのは最悪です。下痢止めの薬は腸に働きかけることで「腸の動きを止める」という作用をします。腸の活動が止まるため、ノロウイルスは体外に排泄されなくなり、ウイルスの増殖しやすい環境が整います。こうして、病気の症状が悪化していきます。

ノロウイルスに限らず、下痢が起こっているときは体が毒素を排出しようと頑張っているサインです。これを止めると悪い結果しかありません。

吐き気止めの薬を使用してもよい例外

吐き気止めや下痢止めの薬は「病気を悪化させる」という観点で好ましくありません。薬によって副作用リスクがあるだけでなく、さらには病気を悪くさせるため、メリットがないのです。

ただ、例外はあります。それは、「薬の副作用によって吐き気や下痢を生じているとき」です。例えば抗うつ薬や抗がん剤は副作用が強く、その一つとして吐き気が知られています。

このときの吐き気は体内の毒素を外に出そうと頑張っているのではなく、抗うつ薬や抗がん剤などによって体が異常反応していることによる吐き気です。本来はまったく問題ないにも関わらず、薬の副反応によって吐いてしまうと栄養失調に陥ってしまいます。このようなときは吐き気止めの薬が有効です。

吐き気止めの薬を用いても問題ないケースは存在するものの、基本的に吐き気止めや下痢止めの薬は必要ありません。吐き気や下痢は体内に溜まっている悪い毒素を排出しようとする自然な反応であるため、これを無理やり抑えるのは適切ではないのです。

何か症状が表れたとき、多くの人はすぐに病院や診療所へ駆け込みます。ただ、このときに処方される薬によって、むしろ症状が悪化する危険性があることを認識してください。