「薬は病気を治さない」ことを知る

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病気に罹ったとき、多くの人は病院で診てもらいます。病院やクリニックのお医者さんに診断してもらい、処方せんを薬局にもっていって薬をもらうことでしょう。

このとき渡される薬を飲むと、症状が和らぎます。ただ、いくら薬を服用したとしても病気は治らないことを理解しなければいけません。医師や薬剤師などであれば誰もが知っていることですが、この事実は一般の方にはあまり知られていないかもしれません。

医薬品は病気の症状を抑える

糖尿病や高血圧などで受診し、その後に調剤薬局などで薬をもらうとき「継続して服用してください」「また薬をもらいに来てください」と薬剤師からいわれます。

ただ、この光景を不思議には思わないでしょうか。病気を治すために薬を服用しているにも関わらず、なぜまた受診して薬をもらいに行かなければいけないのでしょうか。この現実を見れば、「ほとんどの薬は病気を根本的に治療することができない」と理解できます。

薬は病気を治すのではなく、一時的に症状を抑えるものであると認識しなければいけません。薬を服用することで、糖尿病であれば血糖値が下がります。高血圧であれば、血圧を降下させます。不眠症であれば、一時的に眠れるようになります。

しかし、薬の服用をやめればどうなるでしょうか。糖尿病患者では血糖値が上昇し、高血圧患者の血圧は上がり、不眠症患者では再び眠れなくなって元の状態に戻ります。

症状を抑えるために医薬品が使用されるため、結局のところはその場しのぎであるといえます。薬を服用して安心しているだけでは、あなたの症状はまったく改善しないのです。

薬は無意味なのか

それでは、薬の使用は無意味なのでしょうか。もちろん、そうではありません。医薬品によって、糖尿病では一時的であっても薬を服用している間は血糖値を下げることができます。

糖尿病は腎症を患ったり網膜症によって失明したりと、合併症が大きな問題になります。これら合併症を予防できるという点で医薬品には大きな価値があります。急に症状が悪化したときなど、病状を改善させることができるのは薬の利点です。

ただ、薬を飲み続けていれば症状は抑えられるため、これで満足してしまう人は多いです。その結果、自ら病気を改善しようとせずに現状で満足してしまうのです。

例えば、先ほどの糖尿病や高血圧では、薬よりも食事内容の改善や運動の実施などを行う方がはるかに優れた効果を得ることができます。つまり、薬を服用しなくても病気の症状を改善させることは可能なのです。本人の努力次第で薬を減らし、さらにはゼロにすることも可能です。

もちろん、中には難病といわれる「薬なしでは生活できない方」もいます。難病や急性期の症状など、薬が必要になる場面は数多く存在します。薬を減らすのが難しいケースはあるものの、こうした特殊な事例を除けば、薬なしでも病気を改善することは十分に可能です。

慢性期の薬をずっと飲み続けなければいけないかというと、必ずしもそうではありません。重要なのは、「症状に対してどのように対処するか」というあなた自身の考え方です。

薬を飲んでいるのであれば、服用している医薬品を減らすように努力をしましょう。その方法としては、日々の生活を改めたり食事内容を見直したりすることで実現できます。

少なくとも、医薬品によって悩んでいる病気や症状が根本的に解決されることはほぼありません。感染症を治療する抗菌薬は数少ない根本治療薬ですが、こうした治療薬は少ないです。これを理解すれば、いかに生活を改善することによって薬なしでも生活できるようにすることが重要であるかを理解できます。

まずは、薬に対する意識を変えることから始めましょう。薬には必ず必要とする場面とそうでない場面があります。医薬品への考えを改め、生活改善のための日々の行動を変えれば健康生活を実現できるようになります。