一般用医薬品や健康食品によるセルフメディケーションの実施

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薬は「必要な人が必要な時に使うことで効果を発揮する」という特徴をもっています。誤った判断で薬を使用すると、副作用だけが表れてしまいます。そのため、薬を怖がって勝手に服用を止めてしまうのは危険です。

同時に、薬に頼りすぎることも危険です。病気の治療というのは、薬とどのように付き合っていくのかという、微妙なバランスのうえに成り立っています。そこで現在では、自分自身の健康は自分で守るという概念のもと、セルフメディケーションが行われています。

セルフメディケーションを行うためには

実際にセフルメディケーションをするといっても、素人判断で行うのではありません。調剤薬局やドラッグストアなどの薬剤師を活用しなければいけません。

専門家を活用することが健康に過ごすための秘訣です。そのため、インターネット購入などの特殊な場合を除いて、薬局では対面販売を重視しています。

しかし、現実には対面販売のメリットはなかなか理解してもらえず、一般用医薬品(ドラッグストアで買うことができる医薬品)の販売では多くの店舗で適切な説明を行うことができているとはいい難い状況です。

また、調剤薬局では患者情報の収集や疑義照会などによって、「薬を適正使用するための情報」を提供していることは一般の方にあまり浸透していません。そうした状況もあって、薬剤師という専門家を利用する人も少ないのだと推測されます。

これを解消するためには、薬局が何を行っている場所なのかをまずは知っておく必要があります。そして、これまで述べてきた通り、患者側も自ら情報を取りにいく姿勢が重要になります。薬剤師を活用している人は圧倒的に少ないとしても、相談することでそれまで分からなかったことが見えてくるはずです。

例えば、以前に処方された薬が余った場合、薬剤師に相談することで期限や変質などをチェックした上で再利用したり廃棄したりすることも可能です。こうすれば、薬の無駄を減らし、医療費を節減することができます。

また、健康指導を受けることによって薬を減らすことも可能です。例えば、食事内容の改善や運動の実施が促されることで肥満が解消されると、それだけで血糖値や血圧、コレステロール値などは改善されます。薬に頼らずに病気の症状を軽減するのです。このようにして、セルフメディケーションを行うのです。

医療者が関わるセフルメディケーション

セルフメディケーションによる病気の予防を自治体で取り組んでいるケースがあります。広島県呉市では、糖尿病性腎症の患者さんに対する保健指導を行なっています。

糖尿病の合併症に、腎症と呼ばれるものがありますが、腎臓の機能が落ちると、最終的には透析が必要になります。透析導入の原因の一位が糖尿病です。

透析が必要になると、一年間で一人当たり500万円もの医療費が必要になります。そこで、透析が必要になるくらい腎臓が悪化する前に食事内容などの指導を行い、腎機能悪化による透析導入を未然に防ぐことで医療費の増加を抑えています。

それぞれの薬局が、これほど大掛かりな仕組みで保健指導を実施するのは難しい面もあるでしょう。しかし、薬剤師が個別に指導することで、患者さんの健康状態を改善させることは可能なはずです。

薬局で医療用医薬品から一般用医薬品、健康食品・サプリメント、そして健康に過ごすための「情報」を得るのです。これを行うことができれば、ようやく自身の健康を自分で守れるようになります。