病的口臭とは:歯科的な口臭な内科的疾患による口臭

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口臭は多くの人が悩まされている症状です。特に受付や営業など、人と接する仕事をしている人にとっては大きな問題になります。

口臭を気にしている人のほとんどは、口内の乾燥などから起こる生理的な口臭です。しかし、中には、歯周病などの歯科的な問題や糖尿病などの内科的疾患が原因で、口のニオイが強くなっている場合もあります。このような口臭は、「病的口臭」と言われます。

そして、病的口臭を解消するためには、ニオイの原因となっている病気の治療が必要になります。そのため、どのような疾患が口臭を強くするかを知っておく必要があります。そこで今回は、病的口臭について解説します。

病的口臭とは

病的口臭は周りの人に不快感を与え、迷惑になるような口のニオイを発します。その原因の多くは、前述の通り歯周病であったり糖尿病であったりと、何かしらの病気が隠れています。

周りにあまり臭わないような生理的口臭は、本人が自覚している場合がほとんどです。しかし、生理的口臭より明らかに強いニオイを放つ病的口臭は、本人が全く気付いていないことが多いとされています。

これは、あまりにニオイが強く、本人にとっては当たり前のことであるため、異臭として認識できないようになっていると考えられます。

ニオイが強くなると、部屋中にニオイが充満してしまったり、本人がいなくなった後もニオイが残ったりする場合もあります。ここまでニオイが強くなると、日常生活や仕事に支障をきたすことも少なくありません。そのため、あまりにニオイが強くて本人が気づいていない場合は、教えてあげることの方が親切です。

病的口臭は、口臭を引き起こしている疾患を治療することで解消できます。そのこともしっかり伝えることが大切です。病的口臭は病気の結果でしかないため、原因を治すことで必ずおさまります。そのためにも、専門家に診てもらうことが大切です。

病的口臭の原因

病的口臭を引き起こす原因は大きく分けて2つあります。それは、歯科的な問題と内科的な疾患です。

・歯科的な問題

歯科的な問題で、病的口臭を引き起こす代表例は「歯石」です。歯石は、どんなに丁寧に歯を磨いている人でも付着しています。

そして、歯石には1グラムにつき10億~100億の細菌が存在しています。それだけではなく、歯石が付着している場所には、膿(うみ)の成分や壊死した細胞などがたくさんあります。このような細菌や壊死した細胞は、強い口臭の原因となります。

口臭を予防するためにも、少なくても一年に一回は歯医者で歯石を除去してもらうようにしましょう。

また、「むし歯」や「歯周病」も病的口臭の原因となります。むし歯があると、食べカスなどがその場所に蓄積されやすくなります。溜まったカスは細菌によって処理されますが、これが口臭の原因になります。

歯周病は、初期の段階では気になるような強いニオイを発しません。しかし、症状が進行すると舌の汚れがひどくなったり、歯ぐきに膿が出たりすることで口臭が起こります。

歯科的な問題は、表面からでは気づきにくい場合もあります。口臭が少し強くなったときは歯石や虫歯なども疑い、歯石のチェックも含めて検査をしてもらった方が良いでしょう。

・内科的な問題

歯科的な問題はなくても、内科的な疾患で病的口臭が起こることもあります。このことを知っている人は少ないですが、意外に内科的な病気が原因の口臭に悩まされている人は多いです。

例えば、慢性鼻炎や蓄膿症などの耳鼻科的な問題は、病的口臭を引き起こす代表的なものです。他にも、慢性気管支炎や胃潰瘍、肝炎、糖尿病なども強いニオイの原因となります。

特に、胃の問題は、検査で異常がなくても口臭につながることがあります。そのような場合は、喉の奥が「イガイガ」したり、口の中が苦い感じがしたりすることがほとんどです。このように、ちょっとした口の中の変化にも注意しておくことが大切です。

今回述べたように、強いニオイを発する病的口臭には、さまざまな原因があります。このように、口臭には多くの問題が隠れている可能性を知っておくことが大切です。