唾液と口臭の関係性:口内の乾燥がニオイの原因になる

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誰でも人と話す時は、自分のニオイを気にするものです。その中でも口臭は、多くの人が抱えている悩みの1つです。

口臭は誰にでも共通して存在するものです。しかし、そのニオイの種類や程度には大きな差があります。もちろん無臭の人もいますが、口臭に悩んでいる人の多くは、不快なニオイであることがほとんどです。

不快な口臭の原因の多くは、口内の乾燥にあります。唾液の分泌が低下することで、口の中が渇き、口臭の元となる細菌が増殖します。その結果、不快なニオイを発します。つまり、口臭を考える上で、唾液の役割は欠かせないものと言えます。そこで今回は、唾液の役割について解説します。

唾液とは

唾液とは、口の中に分泌される液体であり、水と電解質、粘液、酵素から成ります。唾液腺から分泌され、通常、1日に1~1.5リットル出されます。

唾液の主な役割は、食べ物として取り入れたデンプンを分解することです。そのことで、胃や腸などの消化管への負担が小さくなります。その他にも、口の中にある粘膜の保護や、殺菌洗浄、抗菌などの作用があります。

よく噛むと体に良いのは、噛むことで唾液が分泌されるためです。唾液によって食べ物の消化が促されますし、口の中の環境もキレイになります。

唾液には、このようにさまざまな作用があります。これらは、唾液に含まれるたくさんの成分によるものです。そのため、その成分について知っておくことは、唾液の性質の理解につながり、結果的に口臭予防につながります。

唾液の成分

唾液の成分の90パーセント以上は水分です。その他は、有機成分と無機成分、ガス、その他の食べ物カスなどで構成されます。以下にそれぞれの役割や性質について述べていきます。。

水分

水分は唾液のほとんどを占め、口臭の原因となる物質を薄くしたり、ニオイに変わらないようにしたりする役割があります。また、口の中にある細菌の洗浄や、口腔内の乾燥を防ぐ作用もあります。

そのため、口臭に対してはもちろんのこと、舌や粘膜の動きを滑らかにするような効果があります。

有機成分

有機成分とは、それを作っている構成成分に「炭素」を含む物質です。唾液中の有機成分は、主に酵素になります。「アミラーゼ」「マルターゼ」「リゾチーム」は唾液中に入っている酵素です。

また、酵素ではありませんが、血清アルブミンや血清グロブリン、ムチンといったタンパク質も唾液中には含まれています。

酵素の主な役割は、成分の大きなものを分解して小さくすることにあります。酵素は、その時に起こる反応をスムーズにします。また、口臭に関しては、唾液内に含まれる酵素は種類によって関わり方が変わります。

アミラーゼやマルターゼは、食べ物カスを発酵させることで、口臭を発生させる原因になります。一方、リゾチームは抗菌作用を持っているため、口腔内の有害な細菌の増殖を抑えて不快なニオイを抑制します。

その他のアルブミンやグロブリン、ムチンといったタンパク質は、口腔内の免疫を保ったり、乾燥を防いだりすることで口臭の発生を抑えます。

無機成分

無機成分とは、構成要素として「炭素」を含まない物質です。ナトリウムやカリウムといった、電解質成分が主になります。

電解質は、口の中の環境を調整し、ニオイの元となる細菌が繁殖しにくい状態を作ります。そのため、電解質のバランスが適切に保たれているときは、口臭は抑えられています。しかし、そのバランスが崩れてしまうと、不快なニオイを発生させる原因になります。

ガス、その他

唾液内には、炭酸ガスや酸素、窒素などのガスが含まれています。これらは、唾液中に溶け込んで唾液のニオイを作ったり、蒸発することで口臭の原因になったりします。

唾液中には、その他にも食べ物カスや血液成分、細菌などが含まれています。これらは、唾液中の酵素によって発酵されることで、口臭の原因となります。

今回述べたように、唾液は口の中の健康を維持し、口臭を抑えるために欠かせないものです。その中でも、ニオイを発生させるもの、抑制するものがあります。これらの知識を持っていることで、より口臭予防を効果的に行えるようになるはずです。