口臭を予防、改善する歯磨きの方法とタイミング

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口臭に悩んでいる人は多くいます。周りの人に影響するほど強いものから、本人しか気にしていないようなものまで、口臭の程度はさまざまです。

そして、口臭に対しては多くの対処法があります。その中でも「歯磨き」をしっかり行うことは、口臭を気にするほとんどの人が行うものです。これは、食べ物のカスが口臭の原因であると言われているためです。

口臭を予防するためには、正しい歯磨きの方法で行うことが大切です。しかし、ほとんどの人は歯磨きの仕方を知りません。そこで今回は、口臭を予防するための正しい歯磨きの方法について解説します。

プラークとpHコントロール

口臭予防のポイントは大きく2つあります。それは、「プラークコントロール」と「pHコントロール」です。

プラークとは、歯垢(しこう)のことであり、歯の表面に付着した白色もしくは黄白色のネバネバしたものを指します。歯垢(プラーク)は、食べ物カスと思っている人が多いようですが全く違います。

プラークは、細菌と代謝物のかたまりです。体臭の多くは細菌によって生じます。口臭に関しても同様で、細菌によってむし歯や口臭が引き起こされます。

「pH」とは、酸性やアルカリ性といった、口腔内の環境を表す指標になります。通常、口腔内は中性に近い弱酸性です。唾液の量が多いほど、pHは高くなります。逆に言うと、唾液が少ないとpHが下がるため、口腔環境が崩れてしまいます。

特に睡眠中は、唾液の分泌が少ない傾向にあります。そのため、睡眠中や起床時は、口腔内環境が崩れていると言えます。

また、この口腔内バランスが悪い状態は、細菌の繁殖が起こりやすい状態と言えます。そのため、口腔内の乾燥は、口臭を発生させる大きな要因になります。

このことから、口臭を予防するためには、プラークを付着させないことと、口腔内のpHを維持することが大切と言えます。歯磨きは、この2つに対して働きかけることができます。

歯磨きの方法

一般的に推奨されている歯磨きのタイミングは、「毎食後すぐに3分間行う」というものです。しかし、この方法では、プラークとpHのコントロールは行えません。むしろ、このような歯磨きは大切な唾液を洗い流し、取り除くべきものをたくさん残してしまいます。

歯磨きのポイントは、磨き方よりもタイミングが重要になります。

歯磨きの目的は、歯垢をリセットした状態をキープするために行うものです。歯垢を取って、細菌の繁殖を抑えることが大切です。

細菌が増えやすいのは、唾液が少ない時であり、睡眠中です。そのため、睡眠中に、歯周菌や、むし歯菌など、多くの細菌が繁殖します。つまり、この睡眠中の細菌の増殖に対して歯磨きを行うことが重要になります。

このことから、歯磨きのタイミングは、「就寝前」と「起床時」の2回です。

睡眠中に細菌は繁殖します。そのため、睡眠に入る前に歯磨きを行うことで、スタート時点での細菌の数を減らすことができます。また、起床時は爆発的に細菌が増殖しています。そのため、起床直後に歯磨きをすることで、細菌を洗い流すことができます。

飲食後の歯磨きはNG

多くの人は飲食後に歯磨きを行います。しかし、食後に歯磨きを行うと、食事によって分泌が盛んになった唾液が洗い流されます。そのため、口腔内は乾燥し、逆に細菌が繁殖しやすい状態になります。また、食べカスが一番付着するのは、歯ではなく舌です。そのため、食後に歯磨きをしても、食べカスは口腔内に残ったままになります。

食後は、唾液の働きによって口腔内の環境は整っています。そのため無菌状態になり、ほとんど細菌はいません。おおくのひとで食後に口臭がなくなるのは、このような理由があります。

食後に大切なことは、歯磨きによるプラークコントロールではなく、pHのコントロールです。

もし食後直後に、歯磨き粉を使って歯磨きを行うと、口腔内のpHバランスが崩れます。また、食後すぐは一時的に歯が傷つきやすい状態になっています。そのため、歯ブラシで強く歯を磨くと、歯が痛んでしまいます。このように、2つの理由で、食直後は歯磨きを行わない方が良いと言えます。

今回述べたように、口臭の予防には、プラークと口腔内のpHコントロールが大切です。そのためにも、正しい歯磨きのタイミングを知り、実践する必要があります。