病的口臭を未然に防ぐ方法:虫歯予防の4つのポイント

f0f1f4e94fa3c061309071ebc74f0790_s

口臭が気になっている人の中には、虫歯が原因でニオイがキツくなっている人もいます。むし歯になると、いくつかの理由で口臭が発生します。

口臭は、大きく「病的口臭」と「生理的口臭」の2つに分けられます。病的口臭とは、虫歯のように病気が原因で起こる口臭のことです。一方で起床時の口臭など、誰もが口のニオイが強くなるものを生理的口臭といいます。

後者の生理的口臭は、生活を工夫することで解消できます。しかし、病的口臭は原因となっている病気を治療しなければニオイも改選されません。

そのため、病的口臭の1つである虫歯による口臭は、発症する前に予防することが大切だと言えます。病的口臭の原因となるものの中でも、虫歯は自然に治癒することはない病気であるため、特に未然に防ぐことが重要です。そこで今回は、虫歯を予防するための4つのポイントについて述べます。

虫歯の原因

虫歯を予防するためには、虫歯に対して正しい知識を持っておく必要があります。そのため、まずは虫歯の原因について説明します。

そもそも虫歯とは、虫歯菌によって分泌される酸によって歯が溶かされた状態です。そのため、多くの人は虫歯菌が虫歯の原因だと考えています。

確かに虫歯菌は、虫歯を作る一番のきっかけになります。しかし、虫歯菌を持っている人の全員が虫歯になるかというとそうではありません。つまり、虫歯菌以外にも他に虫歯になる要素があると言えます。

以下に虫歯になる原因についてまとめます。

・虫歯菌による酸の分泌が多くなっている

虫歯菌は、食べカスである歯垢をエサにして酸を作り出します。また、特に食べ物の中に糖分が多いと、産生される酸の量は増えます。

つまり、歯磨きによって十分に歯垢が取り除かれていなかったり、食事中の糖分が多かったりした場合は、虫歯菌から分泌される酸が増えます。その結果、歯が溶けるスピードが速くなり、虫歯になります。

・生まれつき歯が溶けやすい

中には、生まれつき歯の質が弱い人がいます。そのような場合、通常分泌される程度の酸であっても虫歯になる可能性が高くなります。

・虫歯菌による酸を打ち消す力が弱い

虫歯菌による酸は、唾液の分泌量が正常であれば、アルカリ性である唾液によって中和されます。そのため唾液が少なくなると、唾液が酸を打ち消しきれなくなるため歯の溶解が早く進行します。

・その他

その他にも、唾液の量は十分だけれども、酸を中和する力が弱い場合も虫歯になりやすいです。また、詰め物をしている人も、詰め物の隙間から虫歯が発生しやすくなります。

虫歯予防の4つのポイント

今まで述べた虫歯の原因を踏まえて、虫歯予防の4つのポイントを以下に記します。

① フッ素を上手く利用する

生まれつき歯が溶けやすい人の場合、「フッ素」を塗ることで歯を酸から守ることができます。

世界の中でも、虫歯予防ではスウェーデンやフィンランドといった北欧が発展しています。その北欧での研究で、日本人は歯が弱く虫歯になりやすいため、虫歯予防には最低でも1日2回のフッ素添加が必要だということが明らかになっています。

そのため、フッ素入りの歯磨き粉を利用して歯磨きを行うことが大切です。

② キシリトールを有効に利用する

「キシリトールが虫歯予防に効果的」ということは、多くの人が聞いたことのある話だと思います。これは事実ですが、使い方によっては全く効果がありません。

先ほども述べたように、虫歯菌は糖分を食べることで酸を作り出します。しかし、虫歯菌は糖の一種であるキシリトールを取り込むと、弱ってしまうという性質があります。その結果、酸を分泌する力が弱くなるために虫歯ができにくくなります。

ただ、虫歯予防のために必要なキシリトールの量は1日5グラムとされています。一般的に売っているガム1個には、キシリトールが0.5グラム程度しか含まれていません。

つまり、キシリトールガムによって虫歯を予防するためには、1日10~14粒食べる必要があります。さらに、1粒5分以上噛み続け、最低3ヵ月継続しなければいけないことが分かっています。

しかし、ガムを噛むことはキシリトールの効果だけではなく、唾液の分泌を促すことで虫歯の予防に貢献します。

そのため、先ほど述べたように大量に長期間食べなくても、唾液の作用によって、虫歯の予防に効果を発揮する可能性もあります。どちらにしても、キシリトールガムによって虫歯を防ぎたい場合は、しっかり噛むことが大切だと言えます。

③ 食後2時間半は飲食を避ける

虫歯菌は、食後30秒程度すると酸を分泌します。つまり、食後すぐに歯を磨いても虫歯菌による酸の分泌を防ぐことはできません。そうは言っても、20分経つと酸による歯の溶解は止まります。そして、唾液が約2時間かけて溶けた歯を再生してくれます。

そのため、唾液によって歯が再生している間に何かを食べると、また酸が分泌されるため歯が溶け続けます。そのような事態を防ぐためにも、ダラダラ食べ続けたり飲み続けたりすることは避けるべきです。

④ 歯を清潔に保つ

食後の歯磨きは虫歯予防の効果がないといっても、歯垢が溜まると虫歯菌による酸の分泌は増えます。そのため、歯垢を取り除くことは大切です。

ただ、ほとんどの人が行う歯磨きでは歯垢は完璧には取れません。歯医者でクリーニングを行ってもらうレベルでないと、歯垢はキレイに落ちません。このような理由から、あなた自身が行う歯磨きでは、虫歯予防には限界があると言えます。

そのため、今まで述べた①~③の予防法を実践することが大切です。

今回述べたように、虫歯を予防するためには4つのポイントがあります。その中でも、特に①~③のポイントは、誰でも実施できることですので押さえておくようにしましょう。そうすることで虫歯の発生を防ぎ、結果的に口臭対策にもつながります。