食事と喫煙による口臭の原因

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口臭はさまざまな原因で起こります。歯周病などの歯科的な病気から起こる口臭や、糖尿病などの内科的疾患によって引き起こされる口臭、誰でもあるような生理的な口臭まで、口臭を発生させる要因はたくさんあります。

その中でも、病気による口臭は原因である疾患を治療しないと治りません。一方、生理的口臭は、ちょっとしたケアで解消することができます。

生理的口臭を強くするものとして、食事と喫煙は大きく影響を与える要因です。飲食とタバコによって、口臭がキツくなっている人は少なくありません。そこで今回は、飲食と喫煙の口臭との関係について解説します。

飲食による口臭

飲食することによって口臭が強くなる食品の代表として「アルコール」と「ニンニク」の2つが挙げられます。また、この2つは一緒に摂取することが多く、その翌日には独特な口臭がするものです。

・アルコールによる口臭

アルコール自体は口臭の要素ではありません。しかし、アルコールが体で代謝される際に、「アセトアルデヒド」や「揮発性脂肪酸」と呼ばれる物質と混ざると、独特の口臭を発生します。

また、たくさんアルコールを飲むと血中に「メチルアルコール」と呼ばれる物質が多く産生されます。

メチルアルコールは呼気中に含まれるものです。そのため、吐く息の中にメチルアルコールがどの程度入っているかで、体にアルコールが残っているかどうかを判断できます。飲酒運転の取り締まりも、呼気の中に含まれているアルコール濃度を測定します。

アルコールによる口臭は、このような物質が原因で起こります。

・ニンニクによる口臭

ニンニクやネギが口臭の原因となるのは、これらに「アリイン」と呼ばれる物資が含まれているためです。アリインは分解されると、硫黄化合物が発生し、それらが呼気に含まれることで口臭につながります。

また、食品の加工が進んでいるものは、とても軟らかくなっています。その結果、食べ物カスは舌や頬の間にへばり付いて蓄積しやすくなります。

そして、そのような食べ物カスは、酵素によって分解されます。このとき、先ほど述べたような硫黄化合物などが産生されると、口臭を強くします。これは、何の食品に対しても言えることですので、物を食べれば口臭が発生するのは普通のことだと言えます。

その中でも、ニンニクやネギなど、強い口臭を発生しやすい食品があることを認識しておいていください。

喫煙と口臭

タバコは、それ自体が嫌なニオイを発します。しかし、喫煙後はまた違ったニオイが起こります。タバコの煙には、5000種類以上のガス成分が含まれているとされています。これらは、口から肺に入り、肺から血液中に吸収されます。それが再び呼気に混ざって排出されるため、口臭として現れます。

しかし、喫煙者から発せられるニオイは、それだけではありません。食べ物と同じように、口腔内で分解されて強いニオイを発する物質がタバコに含まれています。

それが「タール」や「ニコチン」と呼ばれるものです。これらは、悪臭の原因となる硫黄などを含んでいます。そのため、タールやニコチンが口腔内に残り、細菌によって分解されると強い口臭となります。

また、喫煙中は口で呼吸をしているため、口腔内は乾燥しやすい状態となっています。口腔内の乾燥は、タールやニコチンを歯の表面や舌に強く付着させる要因になります。

さらにタバコに含まれるニコチンは血管収縮作用があるため、唾液の分泌を低下させます。口腔内は唾液によって乾燥を防ぎ、口腔内の汚れを洗い流しています。そのため、唾液分泌の低下は、2重の意味で口臭を強くしていると言えます。

このように喫煙は、さまざまな理由で口臭を強くする原因となっています。

今回述べたように、飲食と喫煙は口臭と深く関係しています。そして、そのメカニズムを理解することで、正しい口臭対策を行えるようになります。