口臭を発生しやすい舌の状態とは:舌苔による判断方法

shita口臭を発生させる一つの原因として、舌の汚れがあります。舌には食べかすや細菌などが多く存在するため、舌はニオイを発生させやすい場所だといえます。

しかし、舌はニオイを発生しやすいところだといっても、「舌がどのような状態になっていると口臭が強くなるのか」ということを明確に説明できる人は少ないです。そのため、自分の口臭の原因が舌にあるのかどうかもわかりません。

そこで今回は、口臭を強くするような異常な舌を知るために、ニオイを発生しないような正常な舌の状態について解説します。

舌は全身の状態を表している

どのような病院に行っても、舌の状態が確認されることはほとんどないと思います。しかし東洋医学では、診察において必ずといっていいほど舌の状態を確認します。それは、舌が全身の状態を表していると考えられているためです。

東洋医学では、水分や血、エネルギーの流れ、五臓六腑の働きに問題が生じることで体の不調が生じると考えられています。

そして東洋医学では、舌にはこれらの全ての状態が現れるといわれています。例えば、全身の循環に問題があり足の浮腫みが生じているとします。そのような場合、足だけでなく舌にも変化が起こっています。具体的には、舌も浮腫み舌の辺縁に歯形がついてデコボコした状態になります。

他にも、体に精神的なストレスが強くかかったときなどは、胃が痛くなる人は多いと思います。このときも、舌先に赤いブツブツができるような変化が起こります。

このように、全身の変化は舌にも影響します。そのため、舌を確認することで全身の状態を把握できるといえます。こうした理由から、東洋医学では舌の診察が重要視されています。

子供の舌は健康な舌の代表例

これまで述べたように、舌は全身の状態を表しています。そして口臭は、そのような全身の問題から生じることがほとんどです。また、舌の正常な状態を知ることで異常な舌と比較できるようになるため、口臭の原因が舌にあるかどうかを把握できます。

健康な舌の代表例は「子供の舌」だといわれています。「見ていて違和感がなく、気持ちいの良いような舌」と表現されます。

具体的には、健康な舌は程よいピンク色で舌の中央部には薄白い舌苔がおおっています。舌苔は薄いため、舌のピンク色が透けているのが正常です。そして、舌苔は糸状の糸状乳頭(しじょうにゅうとう)と呼ばれる突起によって作られています。

糸状乳頭は唾液の分泌が盛んな状態では短く、口が乾いていると長くなります。口腔内の乾燥は口臭の原因となるため、糸状乳頭が長い状態、つまり舌の表面が白くザラザラしている舌は口臭が強い舌であるといえます。

そして糸状乳頭が長いと、その間に飲食物が溜まりやすくなって口臭も強くなります。ただ歯ブラシなどで舌苔を磨くと、逆に口腔内を乾燥させる原因になるので注意してください。

口臭を発生しやすい舌苔(糸状乳頭)の状態には、以下のようなものが挙げられます。

・白く分厚い舌苔

・黄色などの色が付いた舌苔

・舌の奥底に白く分厚い舌苔 

このような舌苔の変化は、病気でなくても起こります。あまりに変化が著しい場合は、内科的疾患などが発症していることもあるため注意が必要です。

ただ、このような舌苔の変化を確認することで、口臭の原因が舌にあるのかどうかということの一つの指標にはなります。そうすることで、適切な口臭の対処法を選択できるようになります。

今回述べたように、舌の状態は全身の状態を表しており、口臭にも関係しています。そのため、ニオイを発しやすい舌の状態を知っておくことで、口臭予防につなげることができます。