舌が原因の口臭を解消する方法:舌トレーニング

shita otoko

口臭を強くする原因の一つに、唾液の分泌が少ないことが挙げられます。唾液には舌を洗浄する効果があり、舌が元になって起こるニオイを抑える役割があります。そのため、唾液の分泌が少なくなると、舌が原因で口臭は強くなります。

重い病気で寝たきりになったり、脳梗塞で舌が麻痺したりしている場合に、このように舌の運動が低下して唾液の分泌が少なくなります。

しかしそのような状態でなくても、舌のトレーニングを行うことで唾液の分泌を促せば口臭の予防につながります。それは、健康な人の口臭も唾液が少なくなることで強くなることが多いためです。

そこで今回は、唾液の分泌を促すトレーニング方法について解説します。

舌を動かす効果

「舌の運動が大切」というとイメージし難い人が多いかもしれませんが、舌が動くことは生きていく上でも欠かせないことです。

舌が動くことで飲食物は喉に送られますし、舌の運動は唾液の流れを作ります。舌の運動が生じることで、舌の上に食べ物などの残りカスや増殖した微生物が溜まらないようにします。このような、飲食物の残りや微生物は口臭を引き起こす原因になります。つまり、舌の動きが少なくなると口臭は強くなるといえます。

特に高齢者や寝たきりの人などは、体だけではなく舌の運動性も低下しています。そうなると、舌の機能が低下し、舌の表面には分厚く白い舌苔が付着するようになります。

また舌の運動性が低下することは、口臭を強くするだけでなく唾液の誤嚥を起こしやすくします。その結果、誤嚥性肺炎になることがあります。

このような状態は、高齢者や寝たきりの人だけでなく、健常者でも体調によってはなりえることです。

例えばストレスが持続的にかかったときや、誰とも話をせずに無口な状態が継続したときなどには、舌の運動性が低下します。その結果、白く厚い舌苔が付着し強い口臭を作り出します。

そのような状態を避けるためにも、常に意識的に舌を動かしたり、噛む回数を多くしたりすることが大切です。

舌のトレーニング方法

口臭を予防するためには、舌のトレーニングを行うことが効果的です。特に以下のような人は、舌の運動性が低下していることが原因で口臭が強くなっている可能性があります。

・高齢者や寝たきりの人

・長い間誰とも話していない人

・笑うことがほとんどない人

・思春期で口腔内の成長が著しい人

このような人は、今回紹介するトレーニングを定期的に行うことをお勧めします。たったこれだけの運動で、口臭を解消することができます。

①舌運動

顔を約45°上方に向け、口を約3センチメートル開きます。そして、舌を「上前歯の裏 → 下前歯の裏 → 下右奥歯 → 下左奥歯」というように順番に動かし、この運動を10回程度繰り返します。

②食いしばり運動

「イー」と発しながら、唇の両端を左右に引っ張る感じで歯を食いしばります。3~5秒ほど食いしばった後は脱力します。そして、この運動を5回ほど繰り返します。

③唇運動

キスをするように、口をくちばしのように尖らせ前方に突き出します。そして、口を閉じたまま唇を左右に10回ずつ動かします。

以上のような3つの運動を、毎日3セットずつ行うことで、口腔内の筋肉を鍛えることができます。その結果、口腔生理機能が向上し唾液の分泌が促されることで口臭を解消することができます。

今回述べたように、舌の運動性低下による唾液の減少は、口臭を強くする主な原因といえます。そこで、普段から唇や舌を動かすトレーニングを行うことで、このような状態になることを予防できます。

このような状態は、高齢者や寝たきりの人だけでなく健常者にも起こります。そのため、口臭の有無に関わらず誰であっても舌のトレーニングを習慣化することをお勧めします。