歯磨きで解消できない口臭を改善する方法:舌磨きと舌苔

09e462b5a49becf4d576c1561b844468_s

口臭は、体臭の中でも悩んでいる人が多い問題です。特に、営業や受付など、人と接する仕事をしている人達には、気にしている人がたくさんいます。

そのような口臭の対策としては、「口臭スプレー」や「歯磨きをこまめに行う」などが行われています。しかし、このような方法ではニオイは解消できない、ということはよく聞きます。

それは、口臭の原因を理解していないことと、口臭の元となっているものが1つではないことにあります。そこで今回は、歯磨きをこまめに行っても解消しない口臭の解決法を解説します。

口臭の原因

口臭の原因は、「生理的な口臭」と「病的な口臭」の2つに大きく分けられます。ほとんどの人が悩んでいる口臭は、前者の生理的な口臭です。

口臭に限らず、体におけるニオイのほとんどは、細菌が繁殖することで起こります。細菌が、アンモニアや脂質など、ニオイの元となる汗や皮脂などを食べて分解するときに、臭いニオイが発生します。

そして、高温多湿な環境は、細菌を繁殖しやすいことがわかっています。

口の中は常に湿っており、このような細菌が繁殖しやすい環境であると言えます。また、歯が多く並ぶ口腔内には、食べ物や飲み物のカスが溜まりやすくなります。細菌はそのようなカスをエサとして食べることで、さらに増えます。

ニンニクなどのニオイがキツイ食べ物を食べた後や、喫煙、飲酒の後に口臭が強くなります。これは、飲食した物やタバコのカスが口の中に残って生じるものです。

湿っているから細菌が増えやすいと言っても、唾液は口臭を抑える役割があります。唾液には、食べ物の消化を促進するだけでなく、抗菌作用もあります。そのため、唾液の分泌が少なくなると、口臭は強くなります。寝起きや緊張したときなど、口の中がカラカラになっていると、誰でも口臭が強くなります。これは、唾液による抗菌効果が低下しているためです。

一方、病的な口臭は、消化器や呼吸器などの病気があるときに発生します。例えば、糖尿病はその代表例です。また、胃潰瘍など、胃に問題がある場合も、病的に口臭が強くなります。他にも蓄膿症などの耳鼻科的疾患でも、病的口臭は起こります。

病的口臭の場合、その原因となっている病気を治療しなければ口臭は解消しません。しかし、生理的な口臭は、日々のケアによってニオイを抑えることができます。

口臭を抑える方法:舌磨き

先ほども述べたように、口臭の主な原因は、細菌の繁殖によるものです。そのため、口腔内に細菌のエサである食べ物カスを残さないように、歯磨きをすることは大切です。

しかし、いくら丁寧に歯磨きをしても、口臭が改善しない人がいます。そのような場合、舌に問題があることがほとんどです。食べ物カスは歯の間だけではなく、舌にも付着します。

舌の表面には「舌苔(ぜったい)」と呼ばれる、白い苔状のものが付いています。これは健康な人でもあるのが普通です。

舌苔は、舌の表皮や口腔内の粘膜、食べ物カスなどによって作られているものです。健康であれば、唾液などで流されることで適度に調整されているため、厚くなることはありません。正常な舌苔は、薄白く、舌の赤みが少し透けている状態です。

しかし、体調不良やストレス、食生活の不摂生などによって唾液の分泌が減ると、舌苔が厚くなり、ニオイの原因となります。

そのため、歯磨きをこまめに行っているのに口臭が気になる人は、舌苔に原因があるかもしれません。舌苔の問題で起こるニオイも、歯磨きと同様に、適切な方法でケアすることで解消できます。

舌苔のケアの方法は以下の通りです。

・ガーゼや綿棒を水で湿らせる
・舌の真ん中を、奥から手前に向けて優しく拭う
・同じように両サイドを拭う
・水でうがいをする

注意点は、歯ブラシなどでゴシゴシ磨きすぎないことです。強く磨くと、舌の粘膜を傷めたり、逆に口臭が強くなったりする可能性があります。舌を磨く際は、優しく丁寧に行うようにしてください。

今回述べたように、生理的口臭の原因にも、歯間に溜まる食べカスと、舌に付着する食べカスの2つの問題があります。

特に歯磨きをこまめに行っても口臭が気になる方は、舌のチェックも行なって下さい。そして、舌苔が厚い場合は、優しく丁寧なケアを行うように心がけることで、舌苔による口臭は解消できます。