二人目以降の妊活:二人目以降が妊娠しづらくなる原因

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日本では、兄弟のいない「一人っ子」は少ないです。出産を終えた年代の夫婦のうち、半数以上に2人の子供がいて20%程度に3人の子供がいます。

また、若い世代でも理想的な子供の人数を2人とする夫婦が多いです。一度出産した経験があると、2人目の妊娠・出産が容易に感じやすいです。そのため、多くの人が二人目の妊娠が計画的に行えると錯覚しがちです。

ただ、実際には一人目のときよりも二人目のときの方が妊娠しづらくなる要因が多いです。そこで、ここでは二人目以降が妊娠しづらくなる原因と対策について述べていきます。

二人目不妊の原因:母体の加齢

女性は、年齢を重ねる毎に妊娠しづらくなります。35歳を超えると妊娠率が低下し始めるのです。実際に、30歳以下で約30%だった妊娠率が、35歳では約18%、40歳では約5%まで低下するというデータがあります。

このような妊娠率低下は、「卵子の老化」によるものです。

卵子のもととなる「卵母細胞」は、胎児期に作られてから増えることがありません。卵母細胞は母体とともに年を重ね、排卵まで活動を休止しています。

排卵の時が来ると、卵母細胞が細胞分裂を行って卵子になります。そして、卵子が精子と出会うと、受精が起こって受精卵になります。受精卵は、細胞分裂を繰り返して赤ちゃんになります。

このとき、卵母細胞が加齢によって老化していると、これらの細胞分裂がうまく行えないことがあります。そのため、受精能力のない卵子になったり、受精しても育たずに出産まで至らなかったりします。

初産の平均年令は年々上がり続け、2011年には30歳を超えました。そのため、二人目を望むときには35歳以上になっている人が多く、一人目のときに比べて妊娠しづらくなっているのです。

ただ、加齢は日々の積み重ねによるものなので、35歳になったから必ず妊娠率が下がるというわけではありません。老けやすい生活習慣を行っている人は、そうでない人に比べて卵子が老化して妊娠しづらくなります。

そのため、二人目不妊を防ぐためには、一人目の妊娠のときから卵子の老化を防ぐ生活習慣を心がけることが大切です。

喫煙は、老化を進める生活習慣の一つです。喫煙は卵子を含めた身体のさまざまな組織を老化させます。実際に、女性自身やパートナーが喫煙している人は、そうでない人に比べて妊娠率が低いことがわかっています。

また、妊娠中に喫煙すると、早産や低出生体重児の出産が起こりやすくなり、乳幼児期の喫煙は子供に乳幼児突然死症候群(SIDS)が起こる危険性を上げます。乳幼児突然死症候群とは、乳幼児が前触れなく睡眠中に亡くなることをいいます。

このように、喫煙は妊娠率を下げるだけではなく子供にも悪影響があるので、妊娠・出産を考えているのであれば喫煙を行わないことが大切です。

ほかにも、飲酒やストレスなども老化を進める要因となります。実際に、これらが妊娠率を低下させることがわかっています。そのため、二人目を望むのであればなるべくこれらを避けることが大切です。

二人目不妊の原因:性欲減退による性交機会の減少

通常、妊娠するためには性交を行います。また、医療機関によって人工的に妊娠することも可能です。ただ、医療機関によるこのような不妊治療には多大な費用と時間が必要なため、簡単には行えません。

二人目のときには、一人目の子供がいることによって性交する機会が減るため、一人目のときより性交回数が少なくなりやすいです。また、産後に分泌されるホルモンには性欲を減退させる働きがあるため、産後に夜の生活がおろそかになる夫婦は多いです

産後、母体の身体には「プロラクチン」というホルモンが分泌されます。プロラクチンは、母乳の分泌のために働くとともに、エストロゲンやプロゲステロンなどの分泌を抑えて次の妊娠を抑制する働きがあります。

女性に性欲が起こるメカニズムは、正確には解明されていません。ただ、エストロゲンには性中枢を刺激して性欲を起こす作用があることがわかっています。そのため、プロラクチンが分泌されているとエストロゲンによる性中枢への刺激がないため、性欲が起こりづらくなります。

プロラクチンは、母乳育児をすると分泌されます。母乳育児は、産後約1~2年ほど行われます。そのため、産後しばらくは性欲が起こりにくいのです。

母乳育児によって女性に性欲が起こらない期間が長くなると、性交する習慣がなくなりやすいです。そのため、母乳育児を終えて身体が次の妊娠に備えた状態になっても、性交回数が増えずに二人目不妊が起こりやすいのです。

プロラクチンによる女性の性欲減退は防ぐことができません。そのため、二人目不妊防止のためには、母乳育児を終えたときに性交習慣を取り戻せるようにマッサージなどによってスキンシップを続けることが大切です。

また、妊娠によって体形が変わることによって、男性側の性欲が減退することもあります。妊娠・出産で体形が変わるのは生理的なものなので完全に防止することはできません。ただ、妊娠中や産後の生活習慣によって体形の変化を最小限に食い止めることはできます。

妊娠中には、胎児の成長などによって妊娠線ができやすいです。肌が乾燥していると、妊娠線が発生するリスクが高くなります。そのため、妊娠中は全身の保湿をこまめに行うことが大切です。

また、産後には、乳房やおなかがたるんだり、骨盤が開くことによって下半身が大きくなったりしやすいです。これらを防ぐためには、矯正下着を使用したり、腹筋や骨盤底筋群を鍛えたりすることが有効です。

ただ、産後1ヶ月は母体の休養を最優先にする時期です。そのため、産後の体形戻しは産後の1ヶ月検診を終えてからにしましょう。また、食事制限によるダイエットは母乳の分泌を妨げることがあるので、過剰なダイエットは控えることが大切です。