乳幼児突然死症候群(SIDS):育児法と赤ちゃんの腸

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あなたは乳幼児突然死症候群(SIDS)を知っていますか。以前と比較すると少なくなっているとのことですが、日本でも平成23年で148人の赤ちゃんの命がこの病気が原因で失われています。はっきりした原因はわかっていませんが、うつぶせ寝の推奨などの誤った育児指導や家族の喫煙などがその原因の一つとして挙げられています。

最近では、以前指導されていた育児指導の誤りを指摘する人が増えており、多くの人がそのことについて知るようになりました。そこで今回は、SIDSについて解説します。

乳幼児突然死症候群とは

乳幼児突然死症候群(SIDS)とは、今まで元気だった乳幼児が、窒息や事故などの明確な原因がない状態で眠っている間に突然亡くなってしまう病気のことです。日本での発生頻度は6000~7000人に一人であり、出生後2~6か月の間に多いとされています。

SIDSは原因不明であり、厚労省は考えられる原因として「①うつぶせ寝」「②両親の喫煙」「③粉ミルク」の3つを挙げています。うつぶせ寝に関しては、それがSIDSを引き起こすわけではないですが、あおむけ寝と比べるとその発症率は高いとされています。

1946年に発行された「スポック博士の育児書」という本にうつぶせ寝が推奨されています。当時、育児の聖書のように扱われていた本書ですが、現在はその内容に異論を唱える人の方が多いようです。

両親の喫煙に関しては、両親が喫煙しない家庭と比較して、両親ともに喫煙する乳幼児のSIDSの発症率が約4.7倍高かったとされています。また、粉ミルクに関しても、母乳で育てられた赤ちゃんは、粉ミルクで育てられた赤ちゃんよりその発症率が低いとされています。

そのため、厚労省は「①うつぶせ寝は避ける」「②たばこはやめる」「③できるだけ母乳で育てる」ということを推奨しています。

スポック博士の育児書は間違っていた

この本に書かれている内容は、「添い寝は赤ちゃんの自立を妨げる」「うつぶせ寝をさせなさい」「泣いても抱っこはせずに放っておきなさい」といったような放任主義の内容になっています。また、「離乳食は生後5~6か月頃から始めなさい」という内容もあります。

発行された当時は42カ国に翻訳され、世界中で5000万冊も販売されました。1946年以降では聖書の次に売れたとも言われている本です。

日本でもその流れにのり、昭和41年に東大医学部の高津忠夫教授によってこの育児書が翻訳されました。そして昭和55年には当時の厚生省(現厚労省)により、母子手帳にこの育児書の方針を100パーセント取り入れた形になりました。ただ、実はこの育児書が原因でさまざまな問題が起き始めたのです。

母子手帳に導入した2年後の昭和57年あたりから、急激に幼児のアトピーなどの難病が増えてきたのです。そして、実はこれと同じ時期にアメリカでは、元気だった赤ちゃんが突然死する現象が各地で起こっており、その原因がハチミツにあることがわかったのです。

赤ちゃんの腸と大人の腸はその機能が全く異なる

これは、ハチミツに含まれるボツリヌス菌に原因があることがわかりました。成人の腸ではボツリヌス菌がそのまま吸収されることはないのですが、実は赤ちゃんの腸はこの菌をそのまま吸収してしまい、しばしば死に至るほどの感染症を起こすということだったのです。

この事件をきっかけに、赤ちゃんの腸は成人の腸と異なり、タンパク質を消化せずに全てそのまま吸収してしまうことがわかりました。つまり、生後5~6か月ごろから離乳食を与えていると、そのタンパク質がアレルギーの原因となり、小児リウマチやぜんそく、皮膚炎などさまざまな免疫疾患にかかりやすくなるということです。

この事件以来、アメリカではスポック博士の育児書は否定され、従来の母乳中心の育児に戻ったのです。

その一方で、日本ではそれ以後もスポック博士の育児が推奨され続けました。その結果、SIDSや免疫疾患の増加、そして「キレる子ども」が急増し続けたのです。それだけが原因かはわかりませんが、この時期が一致していることは事実です。

以上のように、一度は「育児の聖書」とまで呼ばれたものでも、今ではその内容の多くが間違っていることがわかっています。このように、どこかの大学教授や厚労省などが推奨しているからといって、それが正しいということはないのです。

それどころか、今回の例のように多くの乳幼児の命を奪ってしまう結果になってしまうこともあるのです。

この例からもわかるように、あなたが実践することはあなた自身が調べ、納得したうえで行うことが大切です。すべてを疑えということではありませんが、何かが起こって後悔しても遅いのです。

今日からでも、あなたが行うことに対して疑問を持ち、その疑問が解決してから実施するようにしてください。そのようなちょっとした心掛けが、あなたとあなたの家族の健康、さらには命を守ることにつながるのです。