皮脂によるニキビとスキンケア対策

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「皮脂によるニキビ」というのは、非常にイメージしやすいです。多くの皮脂が分泌されるほど、ニキビができやすくなります。そこで今回は、この「皮脂とニキビの関係」についてみていきましょう。

皮脂の過剰分泌によるニキビ

皮脂の過剰分泌によるニキビの発生は、学生時代などに誰もが経験したことのあるものなのではないでしょうか。皮脂をエサとして繁殖する菌類は、ニキビの原因ともなるものです。

新陳代謝が活発で、顔のどの部分も皮脂の分泌が過剰な思春期などは、ホルモンバランスの変化も相まって、「皮脂の過剰分泌によるニキビ」というのができてしまいがちです。思春期のニキビの発生がTゾーン(おでこや鼻、あごを繋いだT字の部分)などに多いことも、皮脂の分泌が関係していると言われています。

皮脂は悪者ではない

このような思春期ニキビに悩んだ人などから見れば、「皮脂」というものは、まるで悪者のように感じてしまうでしょう。しかし、皮脂は必ずしも「悪者」と言い切れるわけではありません。皮脂によって肌が守られているからです。

皮脂は水分と同じように、肌を包み込み、紫外線などのダメージから肌を守っています。皮脂がなくなった肌というのは、紫外線などの影響を非常に受けやすいため、同じだけの紫外線をあびても、「肌荒れ」としてトラブルになりやすいと考えられています。

大人のニキビと皮脂の関係

大人のニキビの場合、「顔全体の皮脂の分泌が過剰である」ということによるニキビの発生はまれです。本来、その部位にとって不要なほどの量の油を一部分だけ分泌してしまうことなどによって、ニキビが起こると考えられています。

また、大人ニキビは、皮脂の分泌が「ホルモンバランスの乱れ」や「ストレス」「食事」などによって大きく左右されるという特徴があります。そしてこれらは、皮脂の過剰分泌だけでなく、生活習慣の乱れ自体が「ニキビを作りやすい理由」にもなっています。

大人のニキビで気を付けたいこと

上でも何度か述べていますが、大人のニキビの場合、「顔全体が脂ぎっている」というわけではありません。そのため、顔の皮脂をごっそりと根こそぎとってしまうような「思春期向けの基礎化粧品(特に洗顔剤)」を使ってしまうことは、肌にとってとても危険性が高いです。

「皮脂が原因でニキビができたのであれば、オイリー肌(脂肪肌)対策の、強い洗顔剤を使えばいい」と考えるのは間違いです。大切なのは、「適正な量とバランスをとる」ということなのです。

「保湿」という言葉の意味

皮脂を根こそぎとってしまえば、「肌に潤いが足りない」と体が感じてしまいます。その結果、さらに皮脂の分泌を促してしまいます。そのため、皮脂の過剰分泌によるニキビケアは、「皮脂を根こそぎとる」というものではなく、「バランスをとっていく」ということになります。

もちろん、ニキビがすでにできているときは、上からさらに油を足すような基礎化粧品は避ける必要があります。そこで、ノンコメドジェニック(ニキビ対策用の化粧品)が存在するため、それを使うのがよいでしょう。

また、適度に保湿をしていくことで、肌の状態は良くなります。「保湿」という考え方は、皮脂の調整をする意味でも非常に重要なのです。

ただ、すでに「ニキビの治療を皮膚科で受けている」「ニキビケアのために病院に通っている」という場合は、自分自身で基礎化粧品を選ぶことは、治療の進行に悪影響を与える可能性があります。このような場合は、どのような基礎化粧品が望ましいのかを医師に尋ねたり、使おうと考えている基礎化粧品を持ち込んだりして、判断を仰ぐ方がよいでしょう。

同じ「皮脂」によるニキビでも、大人のニキビと思春期のニキビは違うものです。それを理解したうえで、ニキビケアに取り組みましょう。