女性に多い冷え症:果物の食べ過ぎは身体の冷えを招く

5621acc00ca403a7d1ab7278e2fa84f6_s

現在では、さまざまな国の果物がいつでも手に入る環境にあります。また、旬ではない果物が店頭に並べられていたり、インターネットで購入できたりします。

果物には、効率的なエネルギー源である糖や、体調を整えるビタミン・ミネラル類が多く含まれています。さらに、水分が多く口当たりがいいので、病気のときなどの栄養補給に重宝されています。

世の中では、このような果物の栄養価を利用して、リンゴやバナナなどの特定の果物だけを食べるダイエット法が定期的に流行しています。

ただ、このようなダイエット法は身体の冷えを招くため、かえって痩せづらい体になることがあります。

そこで、ここでは果物と冷え症の関係性について述べていきます。

果物が冷えを起こす原因:カリウムと水分

果物にはさまざまな種類があり、栄養価もそれぞれ異なります。ただ、その中でも「カリウム」は、すべての果物に共通して含有量の多い栄養素です。

カリウムには、身体の余分な水分を尿として排出する働きがあります。尿は、体内で体温と同じ温度に温められています。そのため、尿が排出されると身体の熱が失われるため、身体が冷えます。

カリウムには、排尿を促す作用があるため、間接的に身体を冷やす働きがあるといえます。また、果物には多くの水分が含まれています。水分を多く取ると、その分だけ尿の量も増えます。

このように、果物には排尿を促す作用があるため、身体を冷やすのです。

果物が冷えを起こす原因:血液の材料不足

前述のように、果物にはさまざまな栄養素が含まれています。ただ、鉄とタンパク質の含有量が低いものがほとんどです。

鉄やタンパク質は、血液の材料となります。血液は、全身に酸素や栄養素を運ぶ働きがあります。そのため、これらの栄養素が不足すると、酸素や栄養素が運ばれないことによって細胞の働きが低下します。

細胞は、栄養素を酸素で燃やすことによって熱を産生しています。そのため、血液の材料が不足すると、細胞の熱産生能力が低下して身体が冷えやすくなります。

また、血液は酸素や栄養素以外にも、熱を運ぶ働きを担っています。材料不足によって血液が薄くなると、このような熱を運ぶ働きも弱くなるため、身体が温まりにくくなります。

果物が身体を冷やす原因:冷えた果物を食べる習慣

多くの場合、果物は冷やされた状態で食べます。バナナなど南国のフルーツであっても、常温保管が基本であるため、体温より低い温度で食べます。

冷たい食品を食べると、身体の内側がダイレクトに冷やされます。それに加えて、前述のように、果物には身体を冷やす栄養素が多く含まれ、身体を温める栄養素はあまり含まれていません。

このように、果物には、身体を冷やすさまざまな要素があるのです。

果物を食べるときの工夫

これまでに述べた通り、果物には身体を冷やす作用があります。その中でも、バナナやスイカなどの温かい地域や季節で収穫される果物は、カリウムや水分量が多く身体を冷やす作用が強いです。

夏などの暖かい季節は、これらを摂取して身体をゆるやかに冷やすことによって、冷房や薄着による過剰な冷えを防ぐことができます。ただ、暖かい季節でも、食べ過ぎたり冷えた環境で食べたりすると身体が冷えすぎてしまうため、注意が必要です。

また、寒い季節に南国フルーツを摂取したり食べ過ぎたりすると、身体が冷えすぎてしまうことがあります。そのため、冬などに果物を摂取するときは、南国のフルーツを避けるのが賢明です。

身体が冷えると基礎代謝が落ちるため、痩せづらい身体になります。そのため、果物のみを食べるなど、極端な食生活によるダイエットは逆効果といえます。ただ、果物を全く食べないのもおすすめできません。

例えば塩であるナトリウムの過剰摂取は高血圧の原因であり、従来の日本食はナトリウム過剰な傾向にあります。果物に含まれるカリウムは、このようなナトリウムの排出を促す働きがあるため、高血圧予防に有効な栄養素です。

さらに、果物に多く含まれるビタミンCは、健康維持や美容のために欠かせない栄養素です。特に冬は、旬の食材がビタミンCをあまり含まないため、不足しやすい季節です。そのため、このようなビタミンC不足を防ぐために、冬の果物摂取は有効といえます。

健康で美しい体を保つためには、バランスの良い食生活が大切です。これまでに述べた通り、果物の摂取は、多くても少なくても美容の損失を招きます。

また、身体の冷えは、ダイエットの妨げになるだけではなくさまざまな病気の引き金になります。そのため、果物だけを食べたり全く食べなかったりなどの極端な食生活は避けて、季節ごとに食べ方の工夫を取り入れることが大切です。