冷え症とむくみの関係性:むくみを防止する水分補給方法

71265c603f049b33544d831ef3f5ceb8_s

一般的に、女性の身体はむくみが起こりやすいです。「夕方になると靴がきつい」などの経験を持つ女性は多く、対策のためにキツめのタイツなどを着用している人もいます。

また、冷え症も男性より女性に多いです。冷え症とは、外気温にかかわらず冷えを感じたり体温が35℃台だったりすることをいいます。現在、自覚のない人も含めると女性の8割は冷え性であるといわれています。

これら2つの症状は、どちらも筋力の不足によって起こります。男性よりも女性に患者が多いのは、筋力量の差によるものです。

ただ、むくみと冷え症には深い関わりがあり、どちらの発生にも生活習慣が関与しています。特に、間違った水分補給の方法によってこれらの症状が起こっているケースが多いです。

そこで、ここでは冷え症とむくみの関係性について解説し、これらを防ぐための水分補給方法について述べていきます。

冷え症とむくみの関係性

細胞の活動に必要不可欠な酸素や栄養素は、血液によって全身に運搬されます。運ばれた酸素や栄養素は、血液の液体成分とともに血管の外に滲みだして細胞に届けられます。そして、この液体成分は細胞から老廃物を受け取って血管へと戻ります。

液体成分が血管に戻るためには、血液が留まらずに流れている必要があります。このとき、液体成分が血管に戻ることができないと細胞の間に溜まります。この状態が「むくみ」です。つまり、血行が悪いとむくみが発生しやすくなるのです。

身体が冷えると、熱を逃さないために血管が収縮します。すると、血管を通る血液の量が少なくなるため、血行が悪くなります。特に、下半身は上半身に比べて冷えやすく、冷えによる血行不良が起こりやすいです。

前述のように、血行不良が起こるとむくみを生じやすくなります。つまり、身体が冷えるとむくみが起こりやすくなるのです。

また、身体にむくみがあると、新しく運ばれた液体成分が細胞に届けられにくくなります。すると、細胞への酸素・栄養素の供給がうまくいかずに熱産生量が低下します。

さらに、身体に余分な水分があると身体が温まりにくくなります。そのため、むくみがひどいほど身体が温まりにくくなって冷え症が起こります。つまり、むくみは冷え症を悪化させるのです。

このように、冷え症とむくみは密接に関係しています。そのため、これらを防ぐ対策を行うことでどちらも改善することが見込めます。

冷え症やむくみを起こす生活習慣:間違った水分補給方法

多くの人が、冷えた飲料によって水分補給を行っています。お店や自動販売機で手に入る飲料のほとんどが冷やされており、暖かいものは冬季しか手に入らないことが多いです。

また、飲食店で出てくる水には氷が入っていることが多く、常温の水を出す店はほぼありません。このように冷えた飲み物は、身体を内側から冷やすため冷え症の原因となります。

また、水分補給をコーヒーなどで行う人も多いです。ただ、これらには、利尿作用のある「カフェイン」が含まれています。利尿作用のある飲み物は、排尿時に体の熱を奪うため冷え症の原因となります。

さらに、身体に溜まった余分な水分を排出するためには、新しい水分を摂取する必要があります。このとき、カフェインを含む飲料で水分補給を行うと、排尿が促されることによって体内の水分が不足します。つまり、カフェイン飲料による水分補給ではむくみが改善されないのです。

現在、カフェインはさまざまな飲料に含まれています。前述のコーヒーだけではなく、緑茶などのお茶類や栄養ドリンク、エナジードリンクなどもカフェインを含んでいるのです。そのため、現代人はカフェインを過剰摂取している傾向にあり、慢性的に水分が不足していることが多いです。

また、糖分を含む清涼飲料水も体内の水分を不足させます。摂取した糖を分解するためには水が必要です。そのため、甘い飲み物を飲むと水分の必要量が高まり、体内の水分量が低下しやすいのです。

これらのことから、水分補給には水が最適といえます。特に、水を沸騰させて50℃くらいまで冷ました「白湯」は、水分を補給しながら身体を内側から温めるため、冷え症やむくみの防止に有効です。

どうしても水が飲めないという人は、麦茶やハーブティーなどのノンカフェインティーを無糖で飲むことをおすすめします。ただ、麦茶は身体を冷やす作用があるため、冷やして飲むことは避けるのが無難です。

このように、水分補給の方法は冷え症やむくみに大きく関係しています。冷え症はさまざまな病気の原因になり、むくみは肥満やセルライトの要因となります。そのため、これらを「体質」と諦めず、これまでに述べたような水分補給法で自己管理をすることで、さまざまな病気や美容的損失を防ぐことができるはずです。