女性に多い冷え症:冷えと喫煙の関係性

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現在、タバコが身体に有害であるということは、ほとんどの人が知っています。喫煙はさまざまな病気の原因となるため、義務教育ではタバコの有害性についての授業が行われています。また、テレビや新聞などのさまざまなメディアで禁煙が推奨されています。

このような効果もあってか、喫煙率は年々減少傾向にあります。ただ、女性の喫煙率は男性に比べて減少率が低く、20~40代女性のうち10%以上が喫煙者であるというデータがあります。喫煙は生活習慣病だけではなく、女性に多い「冷え症」の原因にもなります。

そこで、ここでは喫煙と冷え症の関係性について述べていきます。

喫煙による冷え症の原因:ニコチン

タバコには、さまざまな有害物質が含まれています。そのうちの一つである「ニコチン」は、血管を収縮させて血行を悪くさせる作用があります。

血液には、酸素や栄養素を全身に運ぶ働きがあります。そのため、ニコチンの影響によって血行が悪くなると、全身の細胞が酸素・栄養不足に陥りやすくなります。すると、細胞の代謝による熱の生成がうまくいかなくなり、身体が冷えやすくなります。

また、血液には熱を運ぶ働きもあります。そのため、喫煙によって血行が悪くなると体の末端に熱が運ばれなくなり、手足などが冷えやすくなります。

このようなニコチンの血流悪化作用は、タバコ1本で約2時間持続するといわれています。1日の平均喫煙本数は12.9本といわれているため、ほとんどの人が2時間以内に再び喫煙していると考えられます。つまり、喫煙者のほとんどがニコチンによって常に血行不良であるということです。

喫煙による冷え症の原因:一酸化炭素

タバコの煙に含まれる「一酸化炭素」は、血液による酸素の運搬を阻害する作用があります。

血液中の酸素は、ヘモグロビンというタンパク質と結合することによって存在します。一酸化炭素には、酸素よりもヘモグロビンと結合しやすい特徴があります。そのため、喫煙によって体内に一酸化炭素が入ると、血液中の酸素量が少なくなります。

血液中の酸素が少なくなると、細胞への酸素供給が滞ります。すると、細胞が栄養素を燃焼できなくなって熱の生成が妨げられます。

このように、喫煙をすると、冷え症の原因となる成分が身体に多く取り込まれます。そのため、冷え症を改善するためには禁煙をすることが必須だといえます。

冷え症を防ぐための禁煙対策

これまでに述べたように、喫煙は全身の細胞の酸素・栄養不足を引き起こします。これは、冷え症だけではなく、肌荒れや太りやすい体質になる原因にもなります。つまり、喫煙は健康被害だけではなく美容的損失も大きいのです。

また、タバコに含まれる有害物質の代謝には、さまざまな栄養素を必要とします。特に、喫煙すると体内のビタミンCが大量に失われます。ビタミンCが不足すると風邪を引きやすくなるだけではなく、肌が荒れやすくなって治りづらくなります。

さらに、タバコに含まれる有害物質は活性酸素を生み出します。活性酸素は非常に不安定な物質で、まわりの細胞を破壊して健康な細胞を減らします。健康な細胞が減るということは、身体が老いるということです。つまり、喫煙は身体の老化を促進させるといえます。

このように、喫煙は冷え症だけではなく、女性が避けたい美容的トラブルを起こしやすくします。さらに、冷え症もさまざまな病気や美容的損失の原因になります。そのため、健康や美容のためには、喫煙の習慣は直ちにやめるべきなのです。

禁煙に有効といわれているのが、ガムを噛むことです。特に、ミントなどの清涼感が強いものは、口の寂しさを紛らわすだけではなく、タバコの使用感と似ていることがあるため禁煙を続けやすいといわれています。

ただ、タバコには依存性のある成分が含まれているため、自力で禁煙することが困難です。特に、すでに禁煙への挫折経験がある人は、タバコへの依存が強いと考えられます。このような人は、禁煙用の医薬品を使用したりや医療機関を受診したりなどの外部のサポートを受けることが有効です。また、家族や同僚など、周りの人の理解を得ることも大切です。

これまでに述べたように、喫煙は身体にとって有害です。また、外に排出される煙にも有害物質が含まれるため、喫煙によるリスクは周囲の人にも及びます。そのため、このような喫煙リスクを認識して、自己管理の一環として禁煙に取り組むことが大切です。