女性に多い冷え症:冷えと水太りの関係性

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暖かい季節でも、手足の冷たさを感じている女性は多いです。このように、いつも冷えを感じることを「冷え症」といいます。

また、冷えを自覚していなくても、平熱が35℃台である女性が増えています。1957年における日本人の平均体温は36.89℃ですので、現代では昔に比べて平熱が1℃程度低い女性が多いということになります。

昔から「冷えは万病の元」というように、冷えはさまざまな不調を引き起こします。そして、女性の不調は冷えが原因であることも少なくないのです。

実際に、女性が気にする肥満体型は、冷えが原因であることがあります。特に、女性には「水太り」と呼ばれる肥満体型が多く、その多くは冷えが原因で起こります。そこで、ここでは冷え症と水太りの関係性について述べていきます。

むくみと水太りの関係性

脂肪太りとは、身体に脂肪がつくことによって体重が増えて体型が変わることをいいます。それに対して、水太りでは、体内の水分が増えることによって体重と体型が変化します。

身体の活動に必要な酸素や栄養素は、血液によって全身に運ばれています。運ばれた酸素や栄養素は、血液の液体成分とともに血管から滲み出ます。これによって、細胞に酸素や栄養素が行き届きます。

滲み出た液体成分は、細胞から老廃物をもらって毛細血管に吸収されます。また、毛細血管に吸収されなかった液体成分は、リンパ管に回収されてやがて血管に戻ります。このとき、なんらかの原因でリンパ管が液体成分を回収しきれないと、細胞同士の間に液体成分が溜まります。これが皮下組織(内側の皮膚)に起こった状態が、むくみです。

そして、むくみが悪化すると、余分な水分によって体重が増えて体型が変わります。これが水太りです。つまり、水太りとは「慢性的なむくみ」のことをいいます。

また、むくんだ状態が長く続くと、老廃物を含んだ液体成分が脂肪とからみあって固まります。これが「セルライト」です。これをさらに放置すると、セルライトが肥大化して外から見てもわかるようになり、ボコボコとした皮膚になります。

このように、女性に多い水太りは、むくみによって起こります。そして、「冷え」はむくみを起こしやすくします。

冷え症と水太りの関係性

身体が冷えると、身体の熱を逃さないために血管が収縮して、血行が悪くなります。

身体に冷えを感じていない人でも、下半身は上半身に比べて温度が低いです。これは、下半身は心臓からの距離が遠く、血液による熱が届けられにくいためです。そのため、下半身は上半身に比べて血行が悪くなりやすいです。

さらに、下半身では心臓のポンプによる勢いが届かないため血液の勢いが弱まり、重力によって血液が下にひっぱられるため、血流が滞りやすいです。このように、下半身はさまざまな要因によって血行が悪くなります。

血行が悪いと、血管外に滲みでた液体成分が血管に戻りづらくなります。すると、細胞の間に液体成分が溜まり、むくみが起こります。

前述のように、水太りは慢性的なむくみによって起こります。つまり、冷えがあるとむくみやすくなるため、水太りが起こりやすくなるのです。このようなむくみは、主に下半身に起こります。そのため、水太りでは下半身が肥大化した「洋ナシ体型」が多くなります。

水太りを防ぐための冷え症対策

冷えは、身体の筋肉不足によって起こります。また、血液やリンパ(リンパ管を流れる液体)は、筋肉のポンプによって流れます。そのため、筋肉をつけたり動かしたりすることで、冷え症とむくみの両方を防ぐことができるのです。

特に、ふくらはぎの筋肉は、血液やリンパを身体の中心部に押し上げる力が強いです。そのため、冷えやむくみを防ぐためには、ふくらはぎを積極的に動かすのが効果的です。

ふくらはぎを動かすためには、散歩などの歩行が最適です。ただ、毎日散歩を行おうとすると、なかなか続かないことが多いです。そのため、日々の生活で歩行する時間を増やすことが大切です。

例えば、通勤通学のときに、ひと駅歩いたり階段を使用したりすると、日常的にふくらはぎの運動量を増やすことができます。また、休み時間は外に出るようにすると、運動量が増えるとともに気分転換にもなります。

仕事などによって同じ体勢でいることが多い人は、その場でかかとの上げ下げをすることがおすすめです。かかとを上げるとふくらはぎに力がはいるため、下半身に滞った血液が戻りやすくなります。また、むくみを防ぐためには適度な水分補給が必要です。このとき、冷えた飲み物で水分補給を行うと冷えが起こりやすいので、なるべく常温の飲料を飲むようにしましょう。

なお、カフェインや糖を含む飲み物は体内の水分必要量を高めるため、水分補給には適しません。水分補給は水で行うのが最適です。

冷えやむくみは、ダイエットの大敵であるとともに美容の大敵でもあります。これまでに述べたような冷え対策を行うことによって、水太りだけではなく肌荒れなどの悩みも解決しやすくなります。

前述のように、水太りは女性に多いです。そのため、ダイエットを行うときは、食事制限の前に冷えを防ぐ生活習慣を取り入れることをおすすめします。